架空の猫の雑記帳

だらだらと趣味を楽しみつつ米国株で早期リタイアを目指すブログ

暴落は必ず来ます その対抗策について

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昨日、一昨日と私の投資経験を元に米国株インデックス投資の良さを説明してきました。しかし、良い面もあれば悪い面もあります。

最近の米国株は絶好調! しかし・・・ 

2019年は非常に米国株が調子が良く私は一気に資産を増やす事ができました。

というわけでかなり調子に乗っている事を自覚しています。(そりゃ、1800万円も資産が増えたらテンションも上がりますよ!)

しかし、こういう時こそ暴落が来ることを想定して自分を戒めたいと思います。

というわけで暴落の話です。

今は米国株の調子が良くてもいつか必ず暴落が起きます。それは確実です。

実際に暴落が起きた時に慌てないような心構えをしっかりと行っておくべきです。

(別に2020年に必ず暴落が来ると恐怖心を煽っているわけではありませんよ。そんなの誰も予想できませんから)

暴落はちょくちょく来ている

過去100年でS&P500が30%以上下がったのは7回です。

だいたい10年毎に暴落が来ると言われていますがこう見るとけっこう幅があります

  • 1929年(世界大恐慌) : -86%
  • 1937年 : -53%
  • 1968年 : -33%
  • 1972年(オイルショック) : -46%
  • 1987年(ブラックマンデー) : -34%
  • 2000年(ITバブル崩壊) : -49%
  • 2007年(リーマンショック) : -56%

私はリーマンショックの後にインデックス投資を始めたので大きな暴落は経験したことはありませんが、小規模な暴落はちょくちょく経験しています。直近では2018年9月~12月にS&P500で18%ほど下落しています。

当然VGTも大きく下がり、さらに円高で倍率ドン!というように、私の場合は1000万円以上資産が減りました。(経済が落ち込むとだいたい円高になり、ドル建ての米国株ETFは円換算だと余計下がる)

当然、私の心境は穏やかじゃありませんでしたが暴落自体は覚悟していたので株を売ることはせず、この状況が数年続いても耐え抜くつもりでした。

実際に今まで株価が下がったからという理由で株を売ったことは一度もありません。

暴落が来たら損切りすればいいんじゃないの?

ひょっとしたら暴落が来たら損切りして、また株価が戻りだしたら買い直せば良いと思っていませんか?

それが上手くいくなら誰も苦労しません。何度も繰り返し言っていますが誰も経済の未来を予測する事は不可能だと思って良いです。

無責任なアナリストの言葉にノセられて損切りすると、こんな感じになる可能性が高いと考えます。

  • ゲェー! 株価が下がった上に円高でメチャクチャ資産が減っている!!
  • いや、まだ慌てる時間じゃない(震え声)。こんなのすぐに戻るよ・・・
  • ガーン! また株価が下がってるー!
    経済ニュースを見てもアナリストが「トランプ政権の限界! ○○指数が過去の大暴落の時と同じ! ついにリセッションが来た! 」とか言っているよー(泣)。
    以前あれだけ投資を勧めてた某ブログの人も損切りが大事とか言い出しているし・・・
  • よし決めた! 損切りするぞ!
    やっぱり適切な損切りが出来てこそ、いっぱしの投資家だよな~
  • あれ!? 自分が売った途端に急に株価が上がり始めているー!?
    だ、誰かが自分を監視しているのか!?
  • 元の株価に戻っちゃったよ・・・でも今から買いなおすと損しただけだし・・・
  • 【NORMAL END】しょうがない。買い直すか。あーあ、損切りなんてしなきゃ良かった。
    (損が確定した上に儲かるタイミングを逃した)
  • 【BAD END1】よーし自分が損切りした株価まで暴落するまで待つぞー
    (実質的な投資からの撤退)
  • 【BAD END2】ああ、やっぱり投資で儲けられるのは上級国民だけなんだよ。庶民は養分にされるだけなんだ。投資なんて二度とやらねー!
    (完全な投資からの撤退)

自信の生活スタイルが変わった等の理由で投資方針を変えるのは良いと思いますが、暴落したからという理由で投資方針を変えるとだいたいロクなことが起きません。

 

明けない夜はない 米国株はいつか復活する

凡人が資産を築くのなら米国株のインデックスETFの長期運用は間違いなく有効な手段です。

特別な経済知識は必要ありませんし、工数もほとんどかける必要無い。にも関わらず長期でみれば資産は高確率で増える。

しかし、実際は多くの人は途中で挫折するようです。それは暴落時に恐怖で損切りをしてしまい、投資から撤退したり、損害を確定してしまう為です。

しかし、大暴落が起きても米国株ならいつかは復活します。

リーマンショックを例にとるとS&P500で見ると約5年VGTなら約3年で復活しています。

下手に動いて動くよりも、じっと待ち続けるのが確実な資産の回復手段と言えます。

大暴落への準備と対抗策のススメ

大暴落を来ることを想定して以下のような準備をしておきましょう。

とにかく投資方針をしっかり持て!

あなたが投資方針を決めて、米国株を選んだとき、それが常に右肩上がりするなんて考えていないはずです。

過去の暴落から、その米国株がどれくらい下がるのかリスクを認識して購入したはずです。

そして米国株は暴落することもあるけど「長期」で見れば暴落から復活し、右肩上がりなる事を理解しているはずです。

それをしっかりと思い出し、投資方針を何度も頭に叩き込んで下さい

自分の投資方針に疑いを持っているようなら、その投資方針はまだ最適化されていません。ポートフォリオを見直したり、インデックス運用の名著を読む等して、確固たる思いで投資方針を組み立てるべきです。

投資方針がしっかりしていないと、暴落時にはひたすら不安に悩まされ、アナリストの口車にコロっと乗せられて株を手放しかねません。

大暴落はむしろボーナスステージ

よく言われる事ですが、長期投資ならむしろ暴落中は株価が安くなるので買い増しするチャンスです。

暴落を待って投資するような事はオススメしませんが、実際に暴落が来てしまったら気持ち多めに買い増ししていくならモチベーションが保てるので良いと思います。

私の場合は現金の割合は最小限にしているので、なるべく倹約して多めに買うようにします。

株価や経済ニュースを見ないようにする。

しばらく投資の事を忘れて別の事に集中するのもひとつの方法です。(余計、不安になるかもしれませんが・・・)

私の暴落に対する考え方

以下はあくまで私個人の思考なので、同意するのは難しいかもしれませんが・・・。

私の場合、暴落で資産が減るよりも下手に廻りにノセられて自分の投資方針を崩してしまい、投資から撤退してしまう事の方が、遥かに悔しい、というか恐ろしいと思っています。

よって、恐怖心から損切りするのではなく、逆に恐怖心で損切りしないようになっています。損切りは「負け」と心に刻んでいます。

また、私はとにかく面倒くさがりなので売るのが面倒くさい、というのがあります。

そんなのネットでポチポチするだけじゃん、と思うかもしれませんが、実際売るとなると今が本当に売り時なのか等、情報収集したりします。

そんなの正解があるはず無いのですが、やっぱり心配だからひたすら情報収集を続ける・・・仮に売ったとして今度はまた買い時を探す為にまた情報収集・・・これって面倒くさい、というか時間の無駄でしょう。

つまり、売ろうとすると「すごい面倒くさい事をやらないといけない」というのがある為、それが心のブレーキになります。

最近では不思議なもので株価が下がってくると、妙に気持ちが高ぶります。

台風が近づくと妙にハイテンションになるのに近いのでしょうか。どうせ売らない( 損害が確定しない ) のでちょっとしたお祭り感覚・・・なのかな? 

まとめ

暴落はいつか必ず起きます。しかし米国株はその都度、復活してパワーアップしてきました。

暴落時こそ自分のインデックス投資家としての器が試される時です。自分の投資方針をしっかりと持ち、廻りの声に惑わされず、投資から撤退しないようにしましょう。