架空の猫の雑記帳

だらだらと趣味を楽しみつつ米国株で早期リタイアを目指すブログ

早期リタイア後の家は賃貸か持ち家か その2

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早期リタイア後の家は賃貸にすべきか? 持ち家にすべきか? その2です。

前回のおさらい

前回は現役のうちは賃貸が良いですよ、という話をしました。(詳細は前回の記事を御覧ください)

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しかし、早期リタイア後ならば持ち家の方が良いと私は思っています。

なお、今回の主題は「早期リタイア後」としていますが、そのまま「定年退職後」にも当てはまると思います。

早期リタイアするなら持ち家の理由

もったいつけましたが理由は単純です。それは「無職には家を貸してくれないから」です。

世の中、無職には厳しいです。

たとえ1億円の資産があっても無職には貸さないという大家も居るそうです。(実際、私の知り合いに1億ではありませんが家賃10年分の貯蓄があっても断られた人が居ます)

親が年金暮らしなら保証人を立てるのも難しいですね。

もちろん、全ての大家がそうだとは言いませんが、間違いなく選択肢は減るでしょう。特に人気の物件は断られやすいと思っています。

さあ、これから新居でリタイア生活を楽しんでいこうという状況で「あんた無職だから家は貸せないよ」なんて言われたら泣きそうになりますよ。(泣)

空き家が多くなるから誰でも家を借りることが出来るのか?

早期リタイアというか、定年退職後でもそうですが、家を借りられなくなるという話をすると、決まって「日本は少子高齢化で人口が少なくなるし空き家が増えるから、誰でも家を借りられるようになる」という反論が出ます。

しかし、私はこの意見に懐疑的です。最悪、住む場所が無くなってしまう可能性があるわけですから慎重に考えるべきでしょう。

少子高齢化、人口減少、空き家率上昇、これらはかなり前から問題になっていますが、はたして今現在、賃貸は誰でも借りられるようになってきたでしょうか?

私はそうは思いません。

都内の不動産は相変わらず高値ですし、大家は家賃を払えたとしても無職や高齢者を敬遠しています。本当にこれらに相関関係があると言えるのか疑問です。(少なくとも「単純な」相関関係では無いでしょう)

不動産の価格推移についての情報です。少なくとも下がっているとは言い難いです。

www.nikkei.com

空き家率についてです。増えてはいるもののそこまで伸びていはいないようです。

www.nikkei.com

空き家は利便性が低い等、資産価値が無きに等しいから空き家なのであって、結局そんなところに住みたいと思う人は少ないでしょう。

また、国として街自体をコンパクトにして、立地の良い場所に住んでもらおうという政策をすすめています。 立地適正化計画とか居住誘導区ってやつです。インフラ整備(水、ガス、電気、バス、電波、etc)のコスト削減が期待出来ます。

そうなれば資産価値が乏しい空き家の多い地域はますます暮らしにくくなります。

結局、小さくなったものの限られたパイを皆で奪い合う状況は変わらず、信用が無い無職や何かあった時に面倒な高齢者が敬遠される状況も、また変わらない可能性が当面は高いと思っています。

UR住宅等いくつかの対応策を国は進めていますが、現時点ではまだ問題も多いです。そもそも、そんな対策しなければならないというのが、現在も賃貸を借りにくい状況である事を物語っていると言えます。

自動運転が実現すれば不動産の状況も変わるかもしれないと期待はしているものの、移動に関してだけがインフラで重要というわけでもありませんし、そもそも誰でも気軽に扱えるようになるのは何年後になるのか全く解っていません。

将来は誰にも解らないが甘い期待はすべきではない

私なりに不動産の書籍を読む等勉強していますが不動産の未来については意見が別れていて結局はっきりしていないと感じました。

ここらへんは株式と同じですね。将来は誰にも解らないという事です。

未来の状況を色々考える事は重要ですが、今現在の問題に対して将来的に国が、時代の流れが、先進技術が、どこかの誰かが、きっと何とかしてくれるから大丈夫だろうなんて都合の良い考え方はやめたほうが良いと思います。

実際、私は20代の時に国がなんとかしてくれるのを待っていてはだめだと思って貯蓄、そしてインデックス投資を始めたのですから。

早期リタイア前に家の購入を検討すべき

リタイア後ならば、もう生活環境が変わる可能性は低いでしょうし、家の管理に時間を割く余裕も出てくるので前回挙げた持ち家のリスクがいくらか軽減される事になります。

リタイア後に様子を見て持ち家に切り替えようと考えたとしても一度リタイアしてしまうともう住宅ローンを組む事は不可能でしょう。

遠い未来はなんともいえませんが、私と同様に後数年で早期リタイアを考えているのなら、安易に賃貸を続けずにリタイア前に家を購入する事を検討すべきだと思います。

もちろん家の購入にはリスクが伴うので慌てて決めるのではなく、じっくりと数年かけてでも考えるべきです。なんといっても人生で最も大きい買い物になるでしょうからね。

最後に

いかがでしょうか。あくまでの私個人の考えなので異論がある方も多くいるでしょう。(そんな単純な問題ならとっくにこの問題の答えが出ているはずですしね)

前回の冒頭で申し上げたように少なくとも私としては早期リタイア後は持ち家に住む事を考えています。

インドア派で1日の大半を家で過ごす私にとって家の選択は非常に重要な案件です。最近は家の事を考えるのがマイブームとなっています。

今回は賃貸か持ち家かの話でしが、住宅に関してまだまだ書きたい事がありますのでいずれ記事にしたいですね。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。