架空の猫の雑記帳

だらだらと趣味を楽しみつつ米国株で早期リタイアを目指すブログ

新型コロナウイルスとSARSと米国株

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今回は現在猛威を奮っている新型コロナウイルスについて過去のSARSから米国株の影響を少し考えてみます。

新型コロナウイルスによる死者は41人と増加

今朝、中国は新型コロナウイルスの患者が1287人、死者は41人に増加したと発表しました。

既に武漢市は街ごと封鎖する、観光地を閉鎖するといった対策が取られていますが、まだまだ拡大していくのは間違いないでしょう。

そんな最悪の時期に、中国は春節(旧正月の大型連休)になり世界中へ中国人が旅行を開始しています。

世界では

・アメリカでも武漢より戻った男性が発症、空港での検疫強化。

・フランスでも中国から戻った2名の感染者確認。武漢に暮らすフランス人の脱出用バスを用意。

・フィリピンは中国人観光客460人を送還。

・北朝鮮は中国人観光客入国禁止。

・日本では空港で中国人観光客に「健康カード」を配る。

といった感じです。

なお、WHOはまだ緊急自体宣言を出していません

新型コロナウイルスにかかると発熱、せき、呼吸困難といった症状が出て重症になると肺炎になったり最悪死亡(現在の致死率は約3%) することもあります。感染経路はまだはっきりと解っていない模様です。

米国株、ドル円にも影響

昨日、ダウは0.58%下落、29000ドルを割りました。ドル円も数日前に110円を割って現在は109.3円まで下がってしまいました。

1周間前に110円になった事を喜んでいた私が恥ずかしいです。

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とはいえ、今の株価の下落はコロナウイルスを理由にして利確が入った為と見ている方が多いようです。

SARSの時はどうだった?

SARS(重症急性呼吸器症候群)の時はどうだったのか調べてみたのですが・・・

私が投資を始める前だったのと、調査能力不足というもあって、どうもはっきりしないですね。

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SARSは2002年11月で中国で症例が報告、2003年3月12日にWHO世界警報(グローバルアラート)、2003年7月5日にWHO封じ込め宣言がされました。

その間極端な下げがあったというわけでは無いように見えます。2003年1月に大きくダウが下がっていますがこれはイラク戦争の影響でしょう。まだ世界警報が出ていないのでSARSが原因では無いと思っています。

3月23日付近で一時的に円高(121.46円->119.72円)、ダウ株安(8251ドル->8145ドル)が発生していますが、これもSARSの影響なのかはよく解りませんでした。

この時期にはイラク戦争が重なっていて正直SARSがどれだけ影響しているのかはっきりとしないです。

とりあえずSARSを参考にするのなら米国株の心配はあまりしなくて良いようと見えます。新型コロナウイルスが終息すれば株価もすぐに戻るでしょう。むしろ、今の下落は買い増しのチャンスなのかもしれません。

とはいえ、新型コロナウイルスはSARSより致死率が低いものの、まだ世界にどのような影響を与えるか予断を許さない状況です。また、SARSの時よりも世界の中国への経済依存度は遥かに高いので想像以上に経済への打撃は高くなる可能性もあります。

やっぱり素人に予想は難しいですね。とりあえず春節の間の来週いっぱいは様子を見た方が良いでしょう。

余談 カルロ・ウルバニさんについて

ちなみに完全に余談になりますが、今回SARSを調べるに当たってニコニコ動画のカルロ・ウルバニさん(SARSを認定した医師) の紹介動画を見直しましたが相変わらず号泣してしまいました。

SARSが数ヶ月で終息したのはこの人のような医師達が命をかけて頑張ってくれたからなんですよね。現在の新型コロナウイルスでも世界中で医師やそれに関連する人たちが頑張ってくれているのだと思うと頭が下がります。

最後に

現在続々と中国観光客が日本に来ています。少なくとも当面の間は手洗い、うがい、マスクを徹底し、なるべく外出を控えて観光地や人混みの多い地域に行かないようにしましょう。