暴落時に頼りになるかもしれないSPXSの話です。
はじめに
昨日2020年1月27日は新型コロナウイルスの影響で米国株はのきなみ下がりました。
S&P500で1.57%下落、私のVGTは2.39%下落。TECLに至っては7.05%(!?)の下落です。私の資産も昨日だけで約200万円も減っています・・・
しかし、その最中、なんと4.65%も株価を上げたETFがあります。
それがSPXSです。ひょっとしたらこのETFは人によっては暴落時の救世主になるかもしれません。
SPXSとは?
SPXS(Direxion デイリー S&P 500 ベア 3x)はS&P500を3倍レバレッジで空売りするETFです。ようはS&P500が下がったときには3倍のスピードで株価が上がるETFです。
SPXL(Direxion デイリー S&P 500 ブル 3x)と名前が似ていますが正反対なので間違って買わないように!
ちなみにベアとは熊が爪を振り下ろすところから株価が下がっている状態、ブルとは牛が角を突き上げるところから株価が上がっている状態を指します。
保有銘柄は以下です。まあ、S&P500連動としては普通です。ただし空売りしていますが。
保有銘柄 | 割合[%] |
Apple | 4.61 |
Microsoft | 4.5 |
Amazon.com | 2.88 |
Facebook - Cl A | 1.85 |
Berkshire Hathway - Cl B | 1.66 |
JP Morgan Chase | 1.63 |
Alphabet Inc - Cl A | 1.5 |
Alphabet Inc - Cl C | 1.49 |
Johnson & Johnson | 1.43 |
Visa | 1.2 |
経費率は1.08%とお高いです。しかし意外にも配当は1.74%もあります。
SPXSのパフォーマンス
以下がSPXSの株価の推移です。
はい、ひどいですね。こりゃ。破綻してしまったりしないのでしょうか?
そもそも、ここ10年は米国経済は特に好調でしたし、さらにいえば米国経済は長期でみれば100年も右肩上がりなので、その反対に動くSPXSは値下げの一途を辿るのは当然と言えます。
しかし、S&P500の暴落時の動きに着目するとなかなかおもしろいです。
以下は2018年末の暴落時のSPXSとVOO(S&P500)の推移です。
2018年9月から2018年12月にかけて、VOOが約17%ほど下がったのに対してSPXSは約73%も値上げしています。まあ、その後しばらくしてVOOが復活すると、SPXSも下がってしまうわけですが暴落時にSPXSを買うことが出来れば一気に資産を増やす事が可能です。
SPXSのまとめ
投資方針は人それぞれです。TECL全振りな無茶な方針もまあ良いでしょう。
しかし、SPXSの長期投資だけは絶対にオススメしません。長期で運用するならひたすら下がっていくだけでしょう。
とはいえ、暴落時にうまく買う事ができれば一気に資産を増やす事が出来るのもまた事実です。
非常に危険ですが「自分は暴落の気配を察知するのが得意だ」という方は短期的に買ってみても良いのかもしれません。
私個人として
私としてはSPXSは買うことは恐らく無いでしょう。
私は株価の予想なんて自分には絶対に出来ないと思っているのでインデックス運用の米国株ETF(VGT)を長期投資する方針としています。
つまりSPXSは私とは相容れないETFです。暴落時にお金があるならVGTを買い増しします。
最後に
私とは相容れないETFですが「このような変わったETFもありますよ」という事で紹介させて頂きました。
記事を見ていただいた方の投資方針を決める際の参考になれば幸いです。
以下は参考記事です。
続きの記事です。