米国株は木曜日に上がる説の話です。
最初に
私の株を買うタイミングの方針は「タイミングは計らずに余剰資金が出来たらすぐに買う」というものです。
私の投資の前提の一つに「素人は株価の予想なんて出来ない。だから考えるだけ時間の無駄。」があり、よって長期で見れば右肩あがりの米国株はなるべく早めに買えば良い、と考えているわけです。
しかし、そんな私でもいざ買う瞬間は今日上がるのか、下がるのかと少し考えてしまう事があります。
まあ、結局は買うのですが、以前に「株価って木曜日に上がる傾向があるんじゃないかな? 」と考えた事がありまして今回はそれを確認してみようと思います。
何故、木曜日に上がると思ったのか?
何故、木曜日に上がると考えたのか?
まず、私が10年弱の投資経験で体感的にそう感じているのが一つ。
もうひとつは一週間のサイクルでは木曜日に米国株がアイドル状態になりやすいから、というものです。
詳しく説明します。まず一週間は以下のように動きます。
- 月曜日は土日の出来事により、大きく上がるか下がるかする。
- 火曜日は月曜日の反動で動く。月曜日が上がれば下がるし、下がれば上がる。
- 水曜日は皆が様子を見るため値動きが少ない。
- 木曜日は落ち着いてきてアイドル状態になり株価が上がりやすい。
- 金曜日は土日に持ち越したくない人達が株を売るので下がりやすい。
アイドル状態とはつまり特別な影響が無い状態です。米国株は基本的に何も事件が無ければ上がります。
実際に調べました
まず調べる条件です。
- 参考にするのはS&P500です。
- 直近の20年の範囲で調べます。(2000年2月9日~2020年2月7日)
- 各曜日の前日から上がる確率に着目します。
- 各曜日の前日からの株価の変化率の平均も求めます。
結果は以下です。
上がる確率[%] | 変化率[%] | |
月 | 51.85 | -0.083 |
火 | 53.06 | 0.061 |
水 | 54.22 | 0.025 |
木 | 55.13 | 0.052 |
金 | 53.71 | 0.012 |
・・・あれ? 火曜日の変化率が一番高い!?
えー、結果は以下となりました。
- 「上がる確率」で言えば木曜日が一番高い。
- 「変化率」は火曜日が一番高い。
- 月曜日は「上がる確率」も「変化率」も一番低い。月曜日は最悪な曜日。
- 火曜日は「変化率」は1位だが「上がる確率」は4位の為、上がった場合には大きく上がる。火曜日は変化が激しい曜日。
- 水曜日は「上がる確率」は2位、「変化率」も3位。水曜日は無難な曜日。
- 木曜日は「上がる確率」は1位、「変化率」も2位。木曜日は総合的に優秀な曜日。
- 金曜日は「上がる確率」は3位、「変化率」も4位。金曜日はいまいちな曜日。
- 上がる確率は51.85%~55.13%、変化率は-0.083%~0.061%の範囲で思ったほど差が出なかった。正直、誤差レベルと言われてもしょうがない。
まとめ
思ったほど差が出ない微妙な結果でしたが、やっぱり木曜日は一番株価が上がる確率が高い曜日でした。
しかし、一方で変化率が高いのは火曜日です。
つまり、木曜日に株を売却して月曜日に株を買い直せば利益が出やすいと言えます。
最後に
・・・自分でこんな記事書いておいて何ですが、あまり参考にしないほうが良いです。私も自分の投資方針を変えるつもりはありません。
ただ、こういう特性を考えるのはちょっと楽しいですね。今度は一番上がりやすい月について考えてみる予定です。