今回は米国株が上がりやすい月を調べてみました。
はじめに
前回、曜日によって米国株の値動きに特徴が出るのか調べてみました。
今回は月によって米国株の値動きに特徴があるか調べてみます。
予想を立てる
よく言われるのは二八(ニッパチ)と呼ばれる2月と8月に株価が下がりやすい話ですね。
2月は12月と1月に出費がかさむ為にその反動でお金を使わなくなる、8月は夏休みで相場の参加者が減る、というのが理由だそうです。うーん、それっぽいようなそうでもないような・・・
11月から12月にかけてはクリスマス商戦で株価は上がりやすいイメージがあります。
1月、4月、7月、10月の月末は米国企業の決算が集中します。当月か次の月に大きく変化が出そうです。
また、9月のFOMCは他より大きな方針が出る事があると聞きますので変化は大きい可能性がありますね。
体感的には6月、12月は株価が高い気がします。私はボーナスが出たらすぐに株を買うのですが、その際に割高に感じる事が多いです。
ちなみに米国ではボーナスは年2回と決まっておらず会社によってまちまちだそうです。
調査結果
まず調査条件を設定します。
- S&P500を基準にします。
- 月のS&P500は、その月の平均値から求めます。
- 前の月から上がる確率、変化率の平均値と中央値を調べます。
- 直近20年で調べます。
で、結果です。
上がる確率[%] | 変化率(平均)[%] | 変化率(中央値)[%] | |
1月 | 65 | 0.68 | 1.00 |
2月 | 45 | -0.35 | -0.23 |
3月 | 55 | 0.50 | 1.21 |
4月 | 75 | 1.71 | 1.05 |
5月 | 60 | 0.73 | 1.00 |
6月 | 55 | -0.08 | 0.55 |
7月 | 70 | 0.06 | 0.79 |
8月 | 60 | -0.18 | 0.13 |
9月 | 65 | 0.01 | 1.51 |
10月 | 55 | -0.43 | 0.96 |
11月 | 75 | 1.35 | 1.88 |
12月 | 75 | 0.98 | 1.69 |
結果から以下の事が解ります。
- さすが米国。2月を除いて全ての月で50%以上の確率で上がっている。
- 中央値でもマイナスなのは2月のみ。
- 4月、7月、11月、12月が上がる確率が特に高い。
- 1月は小幅に上がり、2月は下がる。
- 3月、4月に大幅に上がり、以降は8月まで小幅に上がる。
- 9月から12月にかけて大幅に上がっていく。
まとめ
年末はやはり上がりやすいですね。これは予想通りでした。
意外だったのは2月、8月に下がりやすいというのは本当だったという事です。てっきり迷信かと思っていました。しかし、今年の2月は現時点では上がる傾向にありますね。
4月が上がりやすい理由はちょっと解りません。米国では4月は年度の始まりじゃないですし、単なる2月の反動なのか、それとも別の理由があるのか。もし、解る方がいらっしゃいましたらコメント下さい。
すくなくとも今回の結果を参考にするなら、12月、1月に売却して2月に買い増すのが良さそうです。
ただ一番悪い2月でも上がる確率は45%もあります。やはり米国株は基本的に右肩上がりの為、いつ買っても良いのだとも言えます。
最後に
いかがでしょうか。
曜日の話もそうですが、あくまで参考程度に考えて下さい。
私も余剰資金が出来たら即買う方針を変えるつもりはありません。ただ、こういった特性が出るのは面白いですね。また色々調べてみようと思います。