皆さん、落ち着きましょうというお話です。
はじめに
昨日、知人が「アップルの悪いニュースが出たから、米国ヤバイヨヤバイヨ! 早くVGTを売却した方が良いよ!」と連絡をくれました。わざわざ教えてくれた知人には申し訳ないのですが私としては全くVGTを売却するつもりはありません。
アップル 売上高未達の見込み 発表
2020年2月18日にアップルは1~3月期の予想していた売上高が「達成できない見込み」と発表しました。新型コロナウイルスの影響で中国の製造業の状況が芳しく無くiPhoneの生産が滞っている為です。
昨日の米国市場の結果
いよいよ新型コロナウイルスの影響が米国市場にも目に見える形で現れてきたわけで、こりゃ暴落間違いなしかと謳ったニュースサイト等もありましたが、昨日の米国市場の結果ははっきりいって「それほど変化なし」というのが私の感想です。
米国の主な指標と私の投資先に関する結果は以下です。
S&P500 : -0.29%
DOW : -0.56%
NASDAQ : +0.02%
VGT : -0.37%
APPL : -1.83%
MSFT : +1.01%
確かにやや下がっているものの通常の値動きの範囲内です。APPLはさすがに大きく下がりましたが、MSFTを始めむしろ上がっている株も多く、それがNASDAQのプラスにつながっています。結局、中国から引き上げられた資金が米国へ流入しているかもしれませんね。
落ち着いてよく考えて行動すべき
もちろん、明日以降に大きく値下がりして大暴落する可能性は十分あります。しかし、一方でたいして値下がりせず、むしろ値上がりする可能性だってあるわけです。結局のところ、株価の動きは誰にも予想出来ません。
もし、あなたがアップルのニュースに対して大慌てで米国株の売却準備をしているのなら、その投資方針はあなたに合っていないと言えます。
バフェットさんの名言で「今後10年間市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられる株だけを買いなさい。」というのがあります。
つまり、今回のニュースような出来事に惑わされず、しっかりと長期で保有できる株を購入すべきです。何度か記事にしていますが頻繁に売買を繰り返すような手法では素人が投資で成功する事は難しいと思っています。
もし、あなたが現在不安でしょうがないのならば一旦落ち着いて自分の投資方針が長期運用に耐えうるものとなっているか見直して見てはいかがでしょうか。
良い事にも目を向けるべき
新型コロナウイルスについてはなるべく早く終息してほしいと願っていますが、誤解を恐れずに言うと世界経済にとっても「良い事」があります。それは中国に大きく依存するのは危険だという事を多くの企業が再認識するチャンスが出来たという事です。いわゆるチャイナリスクというやつですね。
アップルはもちろん日本も大きく中国に依存しています。そしてその結果、現在大きなダメージを受けているわけです。確かに中国は人口が多く無視できない国ですが、御存知の通り様々なリスクが存在します。新型コロナウイルスの終息後は世界中の国や企業が今回の事を教訓としてくれればと思います。
最後に
アップルのニュースは私にとっても嬉しいものではありませんが、だからといってVGTを売却するつもりは全くありません。結局のところいつもどおりです。
願わくば皆さんもいつもどおりの投資を続ける、もしくは続けられる方針を持つようになっていただけたら幸いです。