今回は超ド定番のVOOの紹介です。
はじめに
昨日も米国市場は好調でS&P500、ダウ、NASDAQどれも値上がりしています。もちろん私が保持するVGTも好調でした。さらにドル円が111円を超えており、含み益が大きく膨らんでいます。
新型コロナウイルスへの不安はあるものの、やはり米国そのものは非常に好調で多くの人が米国への投資を行っているのだなと感じますね。
さて今回はその米国を代表するETFであるVOOの紹介です。
VOOについて
VOO(バンガード S&P500 ETF)はその名の通りS&P500に連動するETFです。
今更ですが、S&P500とはS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスによってニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している代表的な500銘柄の株価を基に算出される株価指数です。まあ、だいたい米国全体の指標と言っても良いかと思います。
ほぼ米国全体に投資する為に非常に安定しており、VOOは米国株ETFを紹介するサイトや書籍等では真っ先に紹介される超ド定番のETFです。米国でも特定のセクタに集中すると浮き沈みがありますが、米国全体ならそのリスクを心配しなくて良いですからね。とりあえず迷ったらVOO買っとけみたいな感じになっています。
VOOの詳細と他のS&P500連動ETFとの比較
S&P500に連動するETFはVOOだけじゃありません。ブラックロックのIVV、ステート・ストリートのSPYがあります。これらとVOOを比較してみます。(単位はすべて%です)
VOO | IVV | SPY | |
1年リターン | 21.67 | 21.61 | 21.45 |
3年リターン | 14.48 | 14.48 | 14.39 |
5年リターン | 12.31 | 12.3 | 12.23 |
銘柄1位 | MSFT 4.83 | MSFT 5..09 | MSFT 5.1 |
銘柄2位 | APPL 4.81 | APPL 4.75 | APPL 4.76 |
銘柄3位 | AMZN 3.11 | AMZN 3.20 | AMZN 3.21 |
銘柄4位 | FB 1.81 | FB 1.87 | FB 1.87 |
銘柄5位 | GOOG 1.60 | GOOGL1.62 | GOOGL 1.63 |
経費率 | 0.03 | 0.04 | 0.09 |
配当 | 1.88 | 1.99 | 1.75 |
直近9年間の値動きです。
やはり銘柄はほとんど同じで、値動きも同じです。
基本的には経費率が低いVOOをオススメします。配当金が高めなIVVも良いですね。SPYは経費率も高めで配当金も低くいまいちな印象です。
VGTとの比較
私のメインのVGTとの比較です。(単位は全て%)
VOO | VGT | |
1年リターン | 21.67 | 42.86 |
3年リターン | 14.48 | 27.59 |
5年リターン | 12.31 | 21.83 |
銘柄1位 | MSFT 4.83 | APPL 18.78 |
銘柄2位 | APPL 4.81 | MSFT 16.58 |
銘柄3位 | AMZN 3.11 | V 4.29 |
銘柄4位 | FB 1.81 | MA 3.83 |
銘柄5位 | GOOG 1.60 | INTC 3.80 |
経費率 | 0.03 | 0.1 |
配当 | 1.88 | 1.07 |
直近9年間の値動きです。
VGTはVOOより経費率が高く配当も低いものの約2倍のリターンを出しています。
VGTは情報技術セクタに特化したETFであり、そして現在の米国経済は情報技術セクタが牽引していると言っても良い状況の為、VOOとは大きな差が出ています。特に2016年あたりからは一気に差が開いていますね。(ちょうど私がVGT極振りをし始めた時期です)
集中投資か分散投資か
VGTとVOOのどちらが良いかと言われれば「人による」としか言えません。少なくとも私はVGTを選びました。
理由は別記事でも書いていますが、基本的には単純にリターンが良いからです。(私の本職がエンジニアで情報技術(マイクロソフトやアップル)が好きだと言うのもありますが)
いくつかの書籍やサイトでは分散に優れるVOOの方が評価されているように思えます。
私は今まで散々、インデックス運用の良さを記事にしてきましたが集中投資より分散投資の方が優れているとは思っていません。インデックス運用つまり長期保有出来る範囲ならば、むしろ集中投資すべきと思っています。
「卵は一つのカゴに入れるな」とはよく言われる言葉ですね。確かにそのとおりだと思いますが、たくさんのカゴを持つと管理が大変ですし、一度に多くの卵を運ぶのも困難になります。結局のところバランスが重要です。
毎度のバフェットさんですが、彼曰く
「分散投資は、リスクヘッジではなく「無知に対するヘッジ」」
「幅広い分散投資は投資家が何をやっているか分からないときにのみ必要とされる」
とも言っています。バフェットさんも大きな資産を築きたい場合は集中投資も認めています。
はっきりいって私の収入だと倹約を頑張っても、VOOで「老後の余裕のある生活」を得る事は出来ても「お金持ちになって早期リタイア」を実現するのは難しい状況でした。
確かに集中投資はリスクが高くなります。今後も情報技術セクタが好調で有り続けるとは限らないでしょう。ただ、私は幸い独身で無借金なので大きなリスクを取る事が出来ます。そのメリット(?)を十分に生かして集中投資、つまりVGTにチャレンジしてみる価値はあると思えました。
集中投資は攻め、分散投資は守りと呼ばれます。自分の投資方針は守りなのか攻めなのかをよく検討すべきです。
投資の目標は人それぞれですが、私としてはリスクを多く取れるのならば集中投資で攻めてみるのも良いかと思っています。特に若い人はリスクを多めにとってガンガン攻めてみる事を検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、何度も繰り返しになりますが、ただリスクが高い投資方法を推奨しているわけではありません。(短期投資や、レバレッジETF等は私はオススメしません)
あくまで自分のリスク許容度の範囲内かつ、長期運用が可能なリターンの高い投資方法を選択すべきです。
最後に
VOOはオススメされるだけあって非常に優れたETFです。多くの人はこれ一本でも問題無いでしょう
ただ、安易に分散投資が優れていると考えないで、それが自分のリスク許容度に対して適正なのかをしっかり検討してみればETFの選択の幅が広がるかと思います。
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