今回は金ETFのIAUについてのお話です。
はじめに
昨夜もVGTは3.18%と大きく下げました。これでVGTも2020年で見るとマイナスに行った事になります。私は2018年末の暴落で1000万円以上資産が減った事がありましたが、今回はそれ以上になりそうです。
とまあ、世の中悲観的な状況ですが比較的値上がり傾向の銘柄もありまして今回はその中のひとつである金ETFのIAUの紹介をしたいと思います。
金について
かつて金本位制度だった時には「金 = 貨幣」でした。今では変動相場制となりましたが、それでも金は人々を魅了し続けています。金は存在そのものが貴重であり現在でも暴落時に多く買われる為「安全資産」と呼ばれています。
私には理解できませんが金を見ていると落ち着くとか、お守り代わりにしている人もいるそうです。
ドル建ての金の最高値は2011年の1923ドルです。その後は米国の好景気で下落していましたが2018年末の暴落あたりから上昇し始め、最近は新型コロナウイルスの影響もあってかさらに価格が上がってきています。
余談ですが、先週インドで3500トン(全世界の金総量の1.5%くらい)もの埋蔵された金が発見されたとニュースがありましたがインド政府は否定しています。
IAUについて
IAU(iシェアーズ ゴールド・トラスト)は金現物を扱うETFです。
金ETFは直接金を買うのではなくETF経由で買う為、個人が金そのものを所有する事は出来ませんがその分少額から始める事が出来ます。
IAU、VOO、VGTの比較
IAUには金なので配当はありません。リターンはVGTには大きく劣りものの1年リターンはVOO並にあります。
IAU | VOO | VGT | |
1年リターン | 20.02 | 21.67 | 42.86 |
3年リターン | 9.14 | 14.48 | 27.59 |
5年リターン | 4.06 | 12.31 | 21.83 |
銘柄1位 | Gold 100 | MSFT 4.81 | APPL 18.78 |
銘柄2位 | - | APPL 4.79 | MSFT 16.58 |
銘柄3位 | - | AMZN 3.10 | V 4.29 |
銘柄4位 | - | FB 1.80 | MA 3.83 |
銘柄5位 | - | GOOG 1.59 | INTC 3.80 |
経費率 | 0.25 | 0.03 | 0.1 |
配当 | 0 | 1.88 | 1.07 |
IAUとS&P500の推移
IAUとS&P500の約15年間の推移です。この期間で言えばIAUの方が成績が良いです。
IAAとVOOの直近2年の価格の推移です。
やはりIAUはVOO(S&P500)が下がる時に上がりやすいと言えます。実際にVOOが下がらなくても米国が好景気すぎる時には景気後退を懸念してかIAUも上がる事があるようですね。
IAU以外の金ETF
IAUの他の金ETFとしてGLD(SPDR ゴールド・シェア)がありますが、リターン、経費率、どちらもIAUに劣るためオススメしません。
IAU | GDL | |
1年リターン | 20.02 | 19.7 |
3年リターン | 9.14 | 8.92 |
5年リターン | 4.06 | 3.88 |
銘柄1位 | Gold 100 | Gold 100 |
銘柄2位 | - | - |
銘柄3位 | - | - |
銘柄4位 | - | - |
銘柄5位 | - | - |
経費率 | 0.25 | 0.4 |
配当 | 0 | 0 |
金鉱株ETFについて
金そのものではなくGDXやRINGといった金鉱株のETFというものもあります。金ETFより経費率が高いもののリターンが大きいのが特徴です。詳細はまた別の機会に紹介したいと思います。
IAUまとめ
右肩上がりというわけでも無いので長期投資でメインとする事はオススメしません。
ただし、リスクを下げる為の分散という意味で一定割合持つのは良いのかもしれません。安全資産と言われるだけの事はあります。
金が大好きだけど直接管理するのは敷居が高いと感じる人には合っているのではないでしょうか。
個人的な感想
紹介していおいてなんですが私が金ETFを買う事は・・・無いでしょうね。もし安全資産を買うなら債券を買うと思います。
金そのものにも魅力を感じません。なんというか私の考える「投資」とは性質が異なりますね。金自体はお金を生み出さないですし。
というか金にこだわる人はあまり良いイメージが無いのは私だけでしょうか。(金好きの方すいません!)
大抵のアニメやゲームなんかだと金って欲望の象徴ですよね。まあ、なぜか鋼の武器より金の武器の方が威力が高いゲームとかもありますけど。
最後に
こんな悲観的な状況ですが安全資産には手を出すつもりはありません。とりあえず早期リタイアを実現するまでは攻めの投資を続けるつもりです。