架空の猫の雑記帳

だらだらと趣味を楽しみつつ米国株で早期リタイアを目指すブログ

暴落時の対応について

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暴落時の対応方法についてのお話です。

はじめに

昨日も米国市場はのきなみ下がりVGTも5.18%も値下がりしています。

この怒涛の値下げに対してインデックス投資をしている人はどうするべきかを私なりに考えます。

結論 やっぱり「売るべきでは無い」

いきなり結論ですが、「売るべきでは無い」というのが私の考えです。当然、私自身も売るつもりはありませんし、過去の暴落時でも私はずっとホールドし続けてきました。

そもそも何故自分がインデックス投資を始めたのか考えてみれば答えは自ずと出ます。インデックス投資を始めた時、あなたはきっと暴落が来る事も来ても手放さずに10年、20年持ち続けるつもりで始めたはずです。

S&P500は100年以上右肩上がりなのはご存知の通りです。リーマンショックでは50%以上マイナスになりましたが、その後の10年でリーマンショック前から2倍になっています。コロナショックがいつ終わるかは誰にも解りませんが、今回の暴落で引き上げられたお金はいずれまた株式に戻ってきて長期で見れば同様の結果になるでしょう。あなたもそれを理解してインデックス投資を始めたはずです。

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しかし、不安で夜も眠れない、インデックス投資を始めたことを後悔している、という方も居るかもしれません。それは自分のリスク許容度を超えた投資をしているというサインです。

自分のリスク許容度はどのくらいなのか? というのは人それぞれ状況が違う為に正解は無いのですが、「こんな状況に置いても枕を高くして寝ることができる」というのが適正なのかなと思います。そういう意味では今回の暴落は自分のリスク許容度を図る事ができる良い機会だと思います。

投資による資産形成は重要ですが、それで心身を壊してしまっては元も子もありません。リスク許容度を超えた投資をしていると認識したらいったん株を売却してしまっても良いかと思います。ただそれで投資から撤退するのでなく、その経験をもとに自分の正しいリスク許容度に基づいた投資方針に切り替えて再出発を図る事をオススメします。

結局のところ現代日本において豊かな老後生活を送るためには会社からの給与だけでは難しい状況です。大半の人は何かしらのリスクをとってでも資産を増やしていく必要がある事は忘れないように。

暴落で砕けない為に

インデックス投資は時間さえかければ高確率かつ手間暇をかけずに資産を増やす事ができる投資方法です。しかし、その時間をかけるというのが大変です。特に今のような暴落時ならよく理解して頂けるかと思います。

こういう時には結局は本人の忍耐強さがものを言います。周囲の悲観的な声に惑わされずに自分の信念を貫いた人が勝利を勝ち取るわけです・・・とまあ、精神論にいきつくのも何なんで、その精神力を支える為にはどうしたら良いのかを考えます。

私としては「投資方針」をしっかりを持つ事が一番重要かと思います。理論武装していると心は強くなれます。その他には著名な投資家の書籍を読み直す。過去の暴落時のデータを調べるのも有効です。

単純に暴落時は安売りのバーゲンセールと見なすのも有効です。こういった考えを持つことができれば、むしろ暴落は喜ばしいものと思えるようになりますね。実際バフェットさんもそう考えているようです。さすが投資の神様と呼ばれる事はあります。

「しばらく投資の事は忘れる」も大事です。過去に死んだ人が一番投資の成績が良いなんて記事も書きましたが、そのぐらいの気持ちでいるのが投資の極意なのかもしれません。正直、私もそうしたいのですが今回はブログを書いている為に毎日現実を直視しています。(これはブログを始めてちょっと後悔している事です)

このブログを見ている方の年齢にもよりますが、これから10年、20年、もしくはそれ以上投資を続けていくのならば、こういった暴落は何度も経験する事になると思います。早いうちに自分なりの対策方法を確立した方が良いでしょう。

Q & A

想定される質問と回答です。

しばらくコロナショックで株価が下がるのは確実だから今は損切りして底値で買い直したほうが良いのではないか?

それが出来るのならそうして下さいとしか言えません。コロナショックがいつ終息するか、いつ底値になるのかは誰にも解りません。それが解るのなら大金持ちになれます。

例えばワクチンが出来て株価が上がり始めたから買いに走ったとしても、次に日にワクチンが効かない事が発覚して再度暴落、そしてまた売りに走る・・・なんて事もあるかかもしれません。プロのアクティブ投資家でもほとんどがインデックス投資に勝てない事をお忘れなく。

私は売却するつもりはありませんが、もし売却したら高額の税金を支払う事になります。そして次の買うタイミングを図るために毎日の株価やニュースをチェックしたり未来を予想し続ける日々を送る事になり、日常生活に支障をきたすようになると思っています。そんなの御免です。

もし売却するときは税金や、再度買うための工数を考慮して損得を見極めた方が良いと思います。

コロナショックによって米国が崩壊する、もしくは数十年経済が停滞する可能性があるから今のうちに売却した方が良いのではないか?

そう思うのならそうした方が良いでしょう。ただもしそんな事が起きたら日本も無事では済みません。本気でそう考えているのなら売却したお金で食料を買いだめしてシェルターに籠もる事をオススメします。

未来の事は誰にも解らないのでそうなる可能性はゼロではありません。しかし、そこまで心配しだすと何も出来ないでしょう。米国が崩壊する可能性よりもあなたが交通事故に遭う、隕石に当たって死んでしまう等の可能性の方が高いかもしれません。

絶対上がり続けると思って買ったレバレッジETFや個別株はどうなるのか?

過去記事でレバレッジETFはやめておいた方が良いと忠告はしています。今回の暴落がリーマンショック級ならば株価は限りなくゼロに近づく事になります。

個別株に関してはその企業毎に性質が異なるのでなんとも言えません。米国市場そのものは崩壊する事は無いにしても、個別の企業では倒産といった事もありえます。

どちらにしても心配で夜も眠れないなら売ってしまった方が良いでしょう。結局リスク許容度を超えた投資をしていた事になります。

最後に

過去の暴落では非投資家の方には直接関係が無かった事もあったでしょうが新型コロナウイルスでは非投資家を含めて日本はおろか世界中の人が不安を抱えている状態です。その為に一部にはパニック状態に陥っている方も居るようです。

「人の心はお金では買えない」なんて言葉がありますが、お金の余裕が心の余裕を生み出す土台となっており、実際は心とお金は密接に関わっています。

今回の暴落で狼狽売りに走らずに長期的な視点を持って投資をしている方は日々の生活でも平常心を持って落ち着いた行動が取れているはずです。逆に言えば、株価が気になって夜も眠れず不安でしょうが無いという人は日常生活でも思わぬ行動をとってしまうでしょう。

投資方針とはそれだけ重要な事だと思っています。本ブログが良い投資方針を築く助けになる事ができれば幸いです。

 

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