架空の猫の雑記帳

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【ETF】健康は第一の富である VHTについて

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今回はVHTについてです。

はじめに

昨日のダウは-1.89%、我がVGTは-2.15%でした。

さすがにVGTは7日連続上昇とはいきませんでしたね。寝る前はプラスだったので、ちょっと期待していたのですが朝起きたら「おはギャー」でしたよ。

下がった理由はウイルスの第二波を警戒してとの事。国立アレルギー感染症研究所所長のファウチさんも「経済活動の時期尚早な再開は新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大を再び起こしかねない」と米上院で発言しました。

いや、ファウチさんもそうなんですが責任ある立場なら「じゃあどうするのか?」というところまで踏み込んで欲しいですね。経済活動を停止させておくのにも限度がありますから。

ただ、今回のハイテクの下げは一時的な利益確定であり、第二波が来るにしても来ないにしてもハイテクが上昇傾向にある事は変わりないと思っています。つまり、私としてはVGTを買い続ける方針に変更有りません。

さて、今回はウイルスの第二波に関連してヘルスケアETFのVHTの紹介となります。

タイトルの「健康は第一の富である」とは米国の哲学者ラルフ・ワルド・エマーソンの言葉です。そして画像は健康繋がりでアニメ「はたらく細胞」の血小板ちゃんです。(最近アニメを見直したので・・・)

VHTについて

VHTの正式名称はバンガード・米国ヘルスケア・セクターETFです。その名の通り医療機器や医薬品メーカー全般に投資するETFになります。

主要銘柄は日本人にも知名度が高く、コロナウイルスのワクチン開発にも取り組んでいるジョンソンアンドジョンソン(8.93%)です。なお、レムデシビルで有名になったギリアド(2.45%)も保有銘柄に名を連ねています。

www.vanguardjapan.co.jp

VOO(S&P500)、VGT(ハイテク)との比較

VOO(S&P500)とVGT(ハイテク)と比較しします。

  VHT VOO VGT
1年リターン[%] 14.15 0.84 14.9
3年リターン[%] 12.1 9.01 21.81
5年リターン[%] 8.9 9.08 19.1
10年リターン[%] 14.76 - 16.79
経費率[%] 0.1 0.03 0.1
直近配当[%] 1.57 1.98 1.22

直近16年の値動きです。(VHTが2004年開始の為)

VOOは2010年開始の為、代わりにS&P500を使用。

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以下の事が解ります。

  • VHTはS&P500よりは成績が良いが、VGT(ハイテク)には劣る。
  • 2013年~2017年の間はVHTはVGTにも勝っていた。
  • コロナショックにおいてはVHTは既にほぼ復活していると言っても良い。

VGTほどではありませんが素晴らしい成績です。バンガードには様々なセクタに対応したETFがありますが、現在そのトップがVGTであり、VHTもおおよそ2番手に位置します。元々良い成績でしたが、特に今現在はコロナショックが追い風となっていますね。

また、現在のVOO(S&P500)のセクタ内訳を見るとヘルスケアは2番目に割合が高く、米国経済を牽引していると言えます。

  セクタ 割合[%]
1位 テクノロジー 22.29
2位 ヘルスケア 15.62
3位 金融 13.77
4位 通信サービス 10.79
5位 一般消費財 9.65

他のヘルスケアETF XLV、IXJとの比較

VHTと似たようなのにXLV(ヘルスケア・セレクト・セクターSPDRファンド)、IXJ(iシェアーズ グローバル・ヘルスケア ETF)があります。これらと比較してみます。

  VHT XLV IXJ
1年リターン[%] 14.15 14.45 15.52
3年リターン[%] 12.1 11.75 10.83
5年リターン[%] 8.9 8.67 6.74
10年リターン[%] 14.76 14.44 12.62
銘柄1位[%] JNJ 8.93 JNJ 10.63 JNJ 7.22
銘柄2位[%] UNH 6.11 UNH 7.46 UNH 5.06
銘柄3位[%] MRK 5.07 PFE 5.71 ROG 4.46
銘柄4位[%] PFE 4.67 MRK 5.44 NOVN 3.97
銘柄5位[%] ABT 3.61 ABT 4.38 PFE 3.88
経費率[%] 0.1 0.13 0.46
直近配当[%] 1.57 2.25 1.44

直近16年の値動きです。

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以下の事が解ります。

  • VHTはヘルスケア銘柄全体に分散している。
  • XLVはVHTとほぼ同じ構成だが大型株の割合が大きい。
  • IXJはグローバルの名の通り米国以外の国のヘルスケア銘柄を含んでいる。
  • リターンはVHTが最も高い。
  • 経費率はVHTが最も低い。
  • 配当はXLVが最も高い。

この中でオススメするのならばやはり、リターン、経費率に優れたVHTです。

VHTの今後について

前述の通りVHTは元々良い成績でした。現状、多くの先進国では高齢化が進み、医療への関心がひときわ高まっています。それは今後も続くはずです。

さらに今回のコロナショックでは、現状ほぼ唯一の暴落前の価格に戻った株式ETFであり、今後もウイルスの第二波とこの問題が長引くのであれば上昇傾向は続くでしょう。ヘルスケアもまたハイテク同様アフターコロナの主役というわけです。

また、中国はSARS、鳥インフル、新型コロナと毎回感染源となっている国で、仮にコロナウイルスが終息したとしても、グローバル社会において中国が大きな勢力であるうちはいつまた感染病の流行を引き起こしてもおかしくないと思っています。そしてその都度、真っ先に脚光を浴びるのはヘルスケアのはずです。

記事タイトルと似たような格言で、武者小路実篤さんの「人生にとって健康は目的ではない。しかし最初の条件なのである」というのがあります。

やはり何をやるにしても健康第一です。それを司るヘルスケアが重要でないはずがありません。

私個人の考え

とまあ、色々称賛しているものの私としては今の所はVHTを買うつもりはありません。

その理由はアフターコロナの最大の主役はやはりハイテク(VGT)だと思っているからです。

ヘルスケアは健康への不安への対策、ハイテクは生活の利便性向上を司っています。つまり、守りと攻めの関係です。

私は攻めるクチなのでVGTを選びます。私個人がハイテク、つまり先進技術が好きだというのも理由です。

とはいえ、VHTが素晴らしいETFである事に変わりありません。もしハイテクが信頼できないという人ならぜひVHTをオススメします。 

利益だけの話ではありません。私はVGTを買うことによって少しでも世界の先進技術の発展に貢献しているという思いがあります。

それと同様にVHTを買うということはコロナウイルスの終息、ひいては世界中の人々の健康に貢献する事だと思っています。

長期運用するのならこういった風に考えるとモチベーションも維持しやすいかと思いますよ。

おわりに

ウイルスの第二波、ほんとに来るのでしょうか。

もちろん来てほしくはありませんが、もし来たとしても、第一波を上手く切り抜けているハイテクやヘルスケアならきっと被害が少なく済むと信じています。

ただ悲観的になるのではなく、その中で自分はどうするのかを考え、そしてそれを実践していくべきでしょう。

 

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