架空の猫の雑記帳

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投資信託は手数料開示の共通ルールでまともになるのか?

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投資信託の99%は買うに値しません。

はじめに

昨日のダウは-1.39%、我がVGTは+0.40%とダウとハイテクで再び明暗が別れました。

QQQも+0.84%と強い。というかAmazonが+3.29%と強すぎる。既にコロナショック前から1.5倍以上も株価が上がっています。

私もVGT全振りする前にAmazonを個別で持っていた時期があるのですよね。あれを持ち続けていれば・・・とも思いますが精神的にやっぱり無理でしょう。それに投資に「たられば」は厳禁。

プラス要因は先週分の新規失業保険申請件数が予想以上に減少した事でしょうか。コロナウイルス感染者も増加していますが、ハイテクにはあまり影響なくむしろ追い風となっているのかも。

今回は投資信託の手数料開示の共通ルールが導入されるというお話です。

投資信託等の手数料開示の共通ルールが2021年から導入

金融庁は金融商品の手数料を比べやすくするための共通ルールを設けるとの事。投資信託や保険を対象に2021年にも導入。金融機関が自らの手数料収入を優先して商品を勧めるのを防ぎ、個人の資産形成を後押しするのが目的。手数料とありますが、これは信託報酬も含まれるようです。

www.nikkei.com

投資信託の99%は、最初から検討に値しないクズ

私も約10年前、投資を始めた時に最初に購入したのは投資信託でした。そしてその時に参考にした書籍「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」の著者の一人である山崎元さんはこのように言っています。

「投資信託の99%は、最初から検討に値しないクズ」

manetatsu.com

過激な発言ですが、私もそう思います。クズと言われる最大の要因は「手数料が高すぎる事」です。

私は、このアドバイスのおかげで最初からネット証券で数少ない優秀な投資信託を買う事が出来、それが今の資産形成に繋がっています。

今でも酷い状況にある投資信託の手数料

これから投資を始めようとする人は絶対に店舗型の証券会社に行ってはいけません。私は実際に店舗で投資信託を買った事はありませんが、これらの投資信託の状況は相変わらず酷いようです。

例えば野村證券のサイトから「厳選のラインナップ」を見てみます。トップにある「フィデリティ・世界割安成長株投信」は購入時手数料「3.3%」、信託報酬「1.65%」です。ひえ~・・・有り得ないほど高額です。しかも、ネット証券と比較してもパッと見て手数料や信託報酬が解らず、目論見書をじっくり読んでようやく解ります。

ちなみに2番目にある「ティー・ロウ・プライス 世界厳選成長株式ファンド」も同じくらい高いです。しっかし、変な名前の投資信託ばっかりですね。

ネットで見れる商品からしてこのレベルなので、実際に店舗に行ったら何を勧められるのか・・・

一方でSBI証券の販売ランキングトップの「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」は販売手数料「無料」、信託報酬は「0.0938%」

さらに言えばETFのVOOは今だと販売手数料「無料」、経費率(信託報酬)は「0.03%」。

非ネット証券のオススメ商品は明らかにおかしい価格設定ですね。そりゃ証券会社は手数料で利益を得るにしてもボッタクリが過ぎます。金融庁が怒るのも無理はありません。こういった詐欺まがいな商品が横行している事が日本で投資が進まない事の要因の一つでしょう。

断っておきますが、投資信託の全てが悪い訳ではありません。残り1%には非常に素晴らしい商品がある事はお忘れなく。ネット証券で手数料を比較しながら探してみて下さい。

やっぱり状況は変わらない・・・かな

金融庁の手数料開示の共通ルールには期待したいものの、法的な強制力があるわけでは無いので状況が大きく変わる事は無いかと。

ただ、ネットの普及によりそういった「証券会社の闇」も払拭されつつあります。ネット証券の勢いは強く、今年になってSBI証券の口座数は野村證券を超えて1位になりました。魅力的な商品を提供を出来ない証券会社は徐々に衰退していくはずです。

www.bloomberg.co.jp

私はETF派

ちょっと話は変わりますが、私は米国株ETF派です。

最初こそ投資信託から始めましたが、より手数料の安いETFに乗り換えました。

ただ今は投資信託の信託報酬も大分安くなりましたし、投資信託には100円から購入出来たりとETFには無いメリットも有ります。多くの人は似たような商品であれば投資信託でも構わないと思います。

私が今でもETFにしているのはハイテク重視の投資信託が少ない事が大きな理由です。何よりETFは株価が毎日ダイレクトに変動する所が面白い、と判りました。

私が最近、何を買うか悩んでいる自転車で例えると、投資信託はママチャリ、ETFはクロスバイクやロードバイクと言った感じでしょうか。どちらも一長一短あります。

ここらへんについてはまた別記事を書きたいですね。

おわりに

昔は株や投資信託の仕組みが素人には解りづらく、証券会社の言いなりになる事も多かったのでしょうが、今は書籍やネットで多くの情報を仕入れる事が出来ます。これからは手数料を気にせずに投資信託を選ぶ人も少なくなるでしょう。しかし、それにも関わらず相変わらず詐欺や高額商品にハマってしまう人々が居るのも事実です。

何にせよ、やはり人任せにせずに「自分の頭で考えて行動する事」が重要でしょうね。

 

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