架空の猫の雑記帳

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コロナショックによる各ETFの暴落と復活の状況 7月Ver.

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コロナショックによる暴落から約5ヶ月が経過しました。現在の状況をまとめてみます。

はじめに

7月17日に発売されたPS4のゲーム「Ghost of Tsushima (ゴースト・オブ・ツシマ)」が非常に面白くてぶっ続けでプレイしています。

さすがにちょっと疲れたので休憩がてらブログでも書くかと思い本記事を書きました。

各ETFの復活状況

さて、コロナショックからだいたい5ヶ月が経過しました。(私はS&P500が最高値だった2月19日をコロナショック開始日としています)

私は約一ヶ月毎に各ETFの状況をまとめており、今回は7月Versionの。前回で最後にしようかと思いましたが、まだS&P500が復活していないのでコロナショックは続いていると判断しました。よって本企画ももう少し続けてみようかと思います。

まずは条件です。

  • S&P500が最高値だった2月19日を基準日とする。
  • S&P500が底値だった3月23日と、直近(7月17日)の基準日からの変化率を求める。
  • 対象は世界株式、S&P500、各セクタ、NASDAQ、債券、金に対応したETF。私の趣味で選んでいる事をご了承ください。

さっそく結果です。

  3/23 変化率 7/17 変化率
VOO (S&P500) -33.99% -4.00%
VT (世界) -34.11% -4.85%
VHT (ヘルスケア) -28.85% +4.23%
VDE (エネルギー) -56.54% -31.48%
VFH (金融) -44.31% -23.00%
VIS (資本財) -41.87% -13.73%
VDC (生活必需品) -24.92% -3.10%
VCR (一般消費財S) -36.18% +4.62%
VOX (通信S) -31.16% -1.61%
VGT (ハイテク) -31.84% +4.93%
QQQ (NASDAQ) -27.92% +9.89%
VYM (高配当) -34.61% -11.62%
TECL (ハイテク3倍) -75.10% -25.86%
BND (債券) -1.43% +5.11%
IAU (金) -3.63% +12.20%

考察

前回からそう大きく変わってはいません。前回の記事と合わせて呼んで頂くとありがたいです。

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VOO(S&P500) vs VT(世界)

僅かですが、S&P500が良い結果です。米国があれほど大変な状況になっても、まだ米国の方が「マシ」な投資先だと思われているという事が解ります。

割と昔から他の国の成長率が米国を上回ると聞きますが、私は今の所はその意見に懐疑的です。(もちろん「いつかは」その日が来るでしょうけど)

よって、私としてはVTに投資するつもりはありません。

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VOO(S&P500) vs 各セクタ

だいたい3パターンに別れます。

まずは勝ち組のVGT(ハイテク)、VHT(ヘルス)、VCR(一般消費財サービス)。これらは既ににコロナショックから完全復活し、最高値を更新しています。

我がVGTのハイテクセクタは当然そうなると思っていましたが、意外だったのは一般消費財サービスセクタ。コロナ禍では小売は厳しいかと思っていましたが、ネットショップのAmazon等が大きく伸びたのが要因かと。

ヘルスセクタは一時期は伸び悩んでいましたが、ウイルス第2波と最近のワクチンや治療薬の試験結果が良い事からか再び伸びてきました。

長期投資をするのなら、やはりVGT、次いでVHTかVCRをオススメしたいです。

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次に平均的な組のVOX(通信サービス)、VDC(生活必需品)。これらはS&P500とたいして変わらない結果です。

通信サービスセクタはNetflix等が頑張るもセクタとしては凡庸な結果。生活必需品セクタは結果こそS&P500と同じですが下落幅が小さいので安定志向な人に向いています。

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最後は負け組(酷い言い方ですいません)のVDE(エネルギー)、VFH(金融)、VIS(資本財)。これらはS&P500にも大きく劣っており、これらを買うくらいならS&P500を買った方が良いでしょう。

どれも6月に一度大きく上がったのですが、最近はむしろ下落傾向ですね。コロナショックから復活するまで先は長そうです。

一応フォローすると、これらの出遅れ銘柄はこれから伸びていく可能性が高く、短期投資するのなら手を出してみても良いかもしれません。私は長期なのでやりませんが。

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VOO(S&P500) vs QQQ(NASDAQ) vs VGT(ハイテク)

我がVGTが一番! と言いたいところですが、今回最も優秀なETFだったのはQQQでしょう。AmazonやTesla等、VGTには無い銘柄が大きく伸びた結果かと。

今からオススメするのならQQQですね。

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VOO(S&P500) vs VYM(高配当) vs BND(債券) vs IAU(金)

VYM(高配当)は散々ですね。VYMの配当金は現在3.75%ですが、それを考慮してもS&P500に大きく劣っています。高配当を出すような成熟した企業はアフターコロナのような急激な時代の変化への対応は厳しいのかもしれません。私はバリバリのキャピタルゲイン派なので高配当銘柄には当たりが厳しい事をご了承下さい。

債券は非常に安定してプラス、金は波があるものの大きくプラス。ポートフォリオのリスクを長期的に抑えたい場合は安定している債券、暴落時の一時的な資産の退避先としては金がオススメです。

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VOO(S&P500) vs VGT(ハイテク) vs TECL(ハイテク3倍)

TECLは未だ、-25%と大きく下落している状態。VGTとTECL、同じような構成銘柄なのにレバレッジ3倍になるだけでこれほど差が出ています。

TECLは確かに右肩上がりの時は大きなパフォーマンスが出ますが、一度暴落すると大きく下落し、さらに復活まで時間も長いという非常にリスキーなETFです。

長期で持つのはオススメできず、短期で扱うべき銘柄だというのがハッキリ解りました。

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まとめ

私なりのまとめとしては、QQQかVGTが長期投資でオススメのETFと言えます。これらは長期で見ても非常に良い結果を出しており、さらに暴落(リーマンショックやコロナショック)で見ても、S&P500と下落幅はあまり変わらない上にS&P500よりも早く復活しています。

よって、私としてはまだまだVGT全振りで行けると感じています。当面の間は投資方針を変える事は無いでしょう。(懸念事項は大統領選ですが、それはまた別記事で)

QQQやVGTだけではリスクが高いと感じる方は債券の割合を増やしてリスクを軽減させると良いと思います。

私は過去のデータ重視している

「いつか米国が没落する時が来る」「いつかハイテクが終わる時が来る」「次が同じ状況になるとは限らない」等、色々な意見があるかと思います。確かに私だって米国やハイテクが永遠に続くとは思っていません。

しかし、私を始め、多くの人は何かに投資でもしないと老後の生活が厳しくなっていくのもまた事実です。

つまり、次は今までと違う結果になると「逆張り」をするのか、それとも過去と似たような結果になると「順張り」をするのか、選ぶ必要があります。(今のままで状況が変わらなくても良いと言うのなら何も選択しないというのも有りです)

賭けるのは自分のお金です。適当に決める訳にはいきません。どちらを選ぶのか人それぞれですが、私は「順張り」派です。自分や他人の「予想」よりも過去の「データ」を私は重要視します。

確かに「最高の結果」を得られているとは言えませんが、トータルでは「そこそこ良い結果」を得る事が出来ており、私としてはこちらで正解だったと思っています。

投資方針を変えるにしても次のデータから長期で見て米国やハイテクのトレンドが変わったと判断してからで十分です。

おわりに

如何でしょうか。暴落時のデータは非情に重要です。暴落はこれが最後じゃありません。たとえコロナショックが完全に終息したとしても、またいつか別の暴落がやってきます。

暴落は残念な事ですが、この現状から次なる暴落に向けた投資方針を考えるべきでしょう。このデータが、そのお役に立てば幸いです。

・・・はい、休憩終わり!   それでは再び「ゴースト・オブ・ツシマ」を始めたいと思います。

 

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