あなたならどれを選ぶか。
はじめに
昨日のダウは+0.15%、我がVGTは+1.10%。ワクチンのニュースでオールドエコノミーがしばらく上がるかと思いきや、まだまだハイテクも元気です。
さて、今回は改めてハイテクETFを語りたいと思います。
今後ハイテクはどうなる?
それは誰にも解りません・・・じゃ、話は終わってしまうので、私なりの考えを述べます。
今更ですが、私の運用総額7900万円のうち、96%はVGT(情報技術セクタ)、つまりハイテクです。
そんな私は、このままバイデンさんが大統領になっても、ワクチンが承認されたとしてもハイテクをメインに投資を続けるつもりでいます。(さすがにここまで極端な集中投資はどうかと思ってきているので来年から一部分散させるつもりですが)
その理由は単純にまだハイテクの長期トレンドが続いていると思っているからです。直近の数年で見てもハイテクは強かった。別にコロナ禍だから調子が良かった訳じゃありません。
もし、ワクチンが承認されてハイテクが一時的に下落しても、それはむしろ買い時だと思っています。
このあたりの私の考えは以下の記事も参考にして下さい。ハイテクはまだまだ有力な選択肢です。少なくとも今はまだ。
ハイテクETFの紹介
今回はVGT、XLK、QQQ、MGK、VUG、VONGを紹介。似ているようでそれぞれ微妙に違います。
ざっくり比較
以下、ざっくり比較。
経費率% | 配当% | 1Y RTN | 3Y RTN | 5Y RTN | |
MGK | 0.07 | 0.69 | +32.96 | +19.54 | +17.31 |
VGT | 0.1 | 0.97 | +34.74 | +23.66 | +23.45 |
QQQ | 0.2 | 0.61 | +37.71 | +21.95 | +19.99 |
XLK | 0.13 | 1.08 | +34.28 | +22.44 | +22.35 |
VUG | 0.04 | 0.79 | +30.61 | +18.64 | +16.48 |
VONG | 0.08 | 0.82 | +29.48 | +18.76 | +17.26 |
VGT
バンガード・米国情報技術セクターETF。 MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50インデックスに連動。以下は保有銘柄Top5。
私がメインで購入しているETFです。米国情報技術セクタの大中小企業の約300社に投資できます。
情報技術セクタと言っても、GAFAMで入っているのはMicosoftとAppleだけですが、有望な中小企業も多く入っており、直近3年、5年で見れば最もパフォーマンスが高い。
XLK
テクノロジー・セレクト・セクター SPDRファンド。Technology Select Sector Index S&P500指数に連動。以下は保有銘柄Top5。
見て分かる通り、ほとんどVGTと同じです。ただし、VGTと違って約80社への投資なので分散はやや劣る。成績はVGTの方が若干良いので、どちらかと言えばVGTをオススメします。
一株あたりの価格はXLKは現在121ドル(1.2万円)、VGTが327ドル(3.2万円)なので、少額から始めやすい。
QQQ
Invesco QQQ Trust Series 1。NASDAQ100に連動。以下は保有銘柄Top5。
恐らく今年で最も有名になったETF。GAFAMが40%を占めており、直近1年では最も成績が良かった。
ハイテクETFとしていますが、あくまでNASDAQの上位100個の銘柄なので必ずしもハイテクとは限りません。今がたまたまGAFAMが調子が良いだけ。
仮にハイテクのトレンドが終わったとしても、自動で調整してくれるでしょうし、とりあえずこれを買っておけば安心でしょう。
セクタという意味ではVGTより分散していますが、中小企業に対する分散ではVGTの方が上という違いもあります。
VUG
バンガード・米国グロース ETF。CRSP US Large Cap Growth Indexに連動。以下は保有銘柄Top5。
ようはCRSPという人達がPER等を基準に選んだグロース株で構成されたETFです。GAFAMがTop5ですが、QQQよりも比率が少ない。
こちらもあくまでグロース株のETFなので必ずしもハイテクETFではありません。状況が変わればハイテク以外の銘柄の割合も多くなるでしょう。
残念ながらQQQ、VGTと比較してもリターンがやや落ちます。経費率が低いのが魅力ですね。
VONG
バンガード・ラッセル1000グロース株ETF。Russell 1000 グロースに連動。以下は保有銘柄Top5。
だいたい、VUGと同じです。ラッセル社の人達が選んだグロース株で構成されています。VUGとは誤差レベルの差かと。
MGK
マジか!? じゃなくて、バンガード米国メガキャップ・グロースETF。FTSEオールワールド・ハイディビデンド・イールド・インデックスに連動。以下は保有銘柄Top5。
こちらもグロース株のETFですが、特に大企業に集中しています。成績自体はVUGやVONGとたいして変わらないのですが、一株あたりの価格が現在193ドル(1.9万円)とVUG等と比較しても安いので、やや買いやすい。
まとめ
ハイテクの特に情報技術に特化したい場合は、VGTやXLKがオススメ。中小企業も多く入っているのでセクタの勢いがある時は大きく上がります。実際、3年、5年スパンで見れば最も成績が良いです。
セクタに限らず単純に現時点で調子が良い銘柄に投資し続けたい場合は、QQQがオススメ。例えハイテクのトレンドが終わっても別の銘柄を入れ替えてくれるでしょう。直近1年では最も成績が良かった。
プロが厳選したグロース株、つまりこれから成長が期待される銘柄に投資したいなら、VUG、VONG、MGKがオススメ。こちらも今はハイテク中心ですが、別セクタが伸びれば自動で入れ替えてくれる。ただし、現時点ではQQQやVGTよりもリターンがやや低め。グロースだけに今後の成長に期待したいところ。
個人的にはハイテク信仰が強ければVGT、ハイテクだけだとちょっと怖いのでやや分散されたものを選びたければQQQで良いかと思います。
おわりに
如何でしょうか? 「今更ハイテクを勧めるのかよ!」って思われるかもしれませんが、私自身はまだまだハイテクをメインに投資を続けるつもりでいますし、他人にオススメの投資先はと聞かれたらやっぱりハイテクETFを推します。
私がVGTを買い始めたのは約5年前の事です。その後、今まで幾度となく「ハイテクの時代の終わる!」と言われ続けながらも、買い増しを続けて、今ではそれなりに資産を築けています。いつかは本当にハイテクが終わる日も来るのでしょうけど、まだその時では無いですね。
S&P500や世界株式など、広く分散されたETFを買うのも良いのですが、長期で見ても成績が良いETFはいくらでもあり、ハイテクETFはその筆頭です。
もう少しリスクを取れるのなら、そういったETFに賭けてみるのもひとつの方法かと。今回紹介した以外にも色々なETFがあります。ぜひ探してみて下さい。
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