一年の計は元旦にあり。
はじめに
米国株は新年初っ端から飛ばしていますね・・・様々なドタバタの中、ハイテクは当面下落と思いきや結局は上昇。私も新年一週目はプラスで終わることが出来ました。
さて、今回は2021年にどのように投資するべきか考えている人に向けての話です。別にどの銘柄が上がるとかの話じゃありませんよ。
ちなみに画像は「四畳半神話大系」の占い師。面白い作品なのでオススメです。
投資における年末年始の風物詩
世の中には風物詩を呼ばれるものがあります。クリスマスにはツリー、年末には紅白、お正月に初詣。
そして投資においても年末年始の風物詩がある。それは「来年(今年)の株価はこうなる!」といった人達が大量に現れる事。まあ、年末年始に限った事じゃないけど。
どうでしょう。皆さん、このような人達の意見を聞いて予想に励んでいますか?
予想屋の話なんて聞く必要は無い
もし、あなたが「そういった事をしている人」、もしくは「そういった人達を完全に信じて投資をしている人」なら、先に謝っておきましょう。
正直、私はこの手の人達の意見なんて全く聞く必要は無いと思っています。むしろ逆に動いた方が良いくらいじゃないでしょうか。
本当に予想が当たるのなら、既に大金持ちになってアナリストやエコノミストなんてやっているはずありませんからね。つまり、競馬の予想屋や占い師と同じ。ただ、それがスーツを着ただけに過ぎない。
もし毎年予想屋をやっているのなら、単なるポジショントークか、よっぽど外しまくっている人なんでしょう。何年もやっていれば、稀に当たる事もあるのでしょうが、継続して当たる事は無い。
予想する事自体がそもそも難しい
せめて予想するのであれば、予想屋に頼らず自分で考えた方がマシ。もし外れても後悔が少ないから。
そもそもの話ですが予想する事自体が難しいのです。プロのファンドマネージャのほとんどがインデックス運用に勝てず。ノーベル経済学賞受賞者のファンドが破産し、バフェットさんすら見誤る事があるのが投資の世界。サラリーマン投資家が未来を当てるのは非常に困難でしょう。
もちろん私も投資をする時はある程度は予想をする。最も、私の場合は順張りが基本なので、直近の調子が良い銘柄を買い続けるだけの事が多いですけど。それに私は長期でやっているので短期の事はあまり気にしない。
何にせよ、直近の予想なんて当たる訳ないよな、と思いながら私は投資を続けています。数年後には上がってくれる事を期待していますけどね。
予想よりも大切な事
という事で、私としては予想という答えの無い問題にあまり時間をかけない方が良いのじゃないかと思っている訳です。時間をかけても正解率は上がる訳でもなく、むしろ余計に混乱するだけ。もちろん予想する事自体が好きなら止めはしませんが。
もし、時間をかけるのなら「方針作り」の方が良い。バンガード流に言うのなら「航路」でしょうか。
具体的には「自身の投資の目標金額」「それを達成するまでの期間」「毎月の投資額」「リスク許容度」「ポートフォリオ」「○○%上昇(下落)したら売却(購入)する等の投資のルール」「リバランスのタイミング」等など。未来が解らないのなら、最初からどちらに転んでも大きな問題にならないようにすれば良いのです。
去年一年で自身の環境も色々変わったはず。それを考慮して、もし方針がブレていたら補正する。株価の予想は出来ませんが、これなら自分でコントロールできるので時間をかける価値が有る。
「○○株が上がる、下がる」といった情報を追いかけるより、まずは足元を固めるべき。そして、それが出来れば自ずと何に投資するべきか見えてくると思います。
おわりに
いかがでしょうか。予想する事を否定する訳じゃありません。それも投資の醍醐味ですからね。
私も予想屋は好きじゃありませんが「自分は○○だと思うから、△△に全資産を突っ込む!」という熱い自分語りを聞くのは好き。例えそれが根拠が弱く、私の意見と全く異なっていても。(自分もかなり極端な投資をしていますから)
私が言いたいのは、目先の株価よりも投資方針をたてる事をもっと重視した方が良いという事。
年末年始は自身の投資方針を見直すのに良い時期です。予想屋の話を聞くより、自身の状況を振り返り、「何の目的で自分が投資をしているのか」を改めて考えてみましょうよ。
今年一年が終わった時、「クソ! ○○を信じて大損した!」とかではなく「自分が納得出来る投資が出来たか」と思える事ができれば良いかと思います。
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