ETFのETF。GlobalX マルチテーマ成長株 ETFについてです。
はじめに
先月から長年のVGT集中投資の方針を変更して他の銘柄を買い始めて「当面の間はこの方針で行く!」と意気込んでいたのですが、思うところ有りまして少し調整を行いました。具体的に言いますとQCLNをリストラしてGXTGを購入。今回はそんな話です。
GXTGについて
まずはGXTGについて説明します。正式名称は「GlobalX マルチテーマ成長株 ETF」。
ファンド概要は「Global Xの 成長テーマから選ばれた複数のETFのポートフォリオを通じて、創造的破壊をもたらすマクロトレンドへの幅広い投資機会を提供することを目指します。」・・・創造的破壊って何だよ! ってツッコミたくなりますが (実はちゃんとした経済学用語らしいです)、ようはGlobal Xの成長テーマETFの詰め合わせパックみたいなもの。つまりETFのETFという事ですね。
成長テーマETFではGlobal X社の他に有名なARK社がありますが、ARK社のETFは現時点ではSBI証券から買う事は出来ないので面倒くさがりな私にはGlobal X社が有力な選択肢となります。
GXTGのデータを見ると以下です。(2021.2.21現在、Yahoo financeとETF.comから取得)
- 経費率 0.50%
- 配当利回り 0.43%
- 3ヶ月リターン +42.42%
- 1年リターン +78.68%
- 保有銘柄
- 国別
- セクタ
- 設定来のチャート
直近1年リターンは+76.68%と素晴らしい。ちなみにVGTは+39.65%、QCLNは+184.01%と情報技術には勝るけど、クリエネ単独には劣る。まあ、対応範囲的にそんなものでしょう。
最大の特徴である保有銘柄は錚々たる面々で、どれも高い成長率を誇り、そのテーマも最近よく聞いたものばかりです。
名称 | テーマ | 3ヶ月 リターン |
1年 リターン |
POTX | 大麻 | +91.00% | +6.78% |
GNOM | ゲノム | +37.56% | +71.05% |
CLOU | クラウド | +17.31% | +61.35% |
LIT | バッテリ | +54.75% | +127.85% |
SOCL | ソーシャル メディア |
+42.37% | +108.73% |
BOTZ | ロボットAI | +22.16% | +58.53% |
FINX | フィンテック | +23.83% | +41.27% |
ちなみに、Global Xには他にもCTEC(クリーンテック)や以前紹介したHERO(ゲーム)があるのですが、今の所はGXTGに入っていません。今後の動き次第では入るかも。
国別に見ると米国が約60%と最も多いものの、中国や日本も入っており、そこそこ分散が効いています。
難点は経費率が0.50%と高い事。まあ許容範囲ギリギリですかね。出来高が低めなのも気になりますが、まあ個人投資家が普通に売り買いする分には困らないと見ています。
最大パフォーマンスを狙うのなら、それぞれのテーマ株ETF、さらに突き詰めれば個別株ですが個人で情報収集や売買のタイミングを検討するのは難しい。パフォーマンスは多少下がっても自動で色々入れ替えて欲しいと考える人に向いているETFでしょう。
何故GXTGを買う事にしたのか?
色々理由はあるのですが、最大の理由は成長テーマ株ETFに手を出したい衝動を抑える為です。
昨年あたりから一時的に急激に上昇するテーマ株ETFが目につくようになりましたが、長期投資を是とする私としてはそれらを無視してきました。とはいえ、正直言いますとやっぱり気になるんですよね。
しかし、成長テーマ株の流行りは大抵短く、私みたいな凡人が我慢し切れなくなって手を出すタイミングが株価のピークなのは解りきっています。
GXTGを買っておけば、とりあえず流行りの成長テーマ株ETFに「触れておく」事が出来ます。そして放って置いても勝手に取り入れてくれる。だから成長テーマ株を個別に買おうかどうか悩む必要が無くなる、という考え方です。
株価の成長率自体も銘柄を選ぶ大切な要素ですが、私の場合いかに自分の心を落ち着けて投資が出来るかどうか、というのが最も重要なんです。
QCLNを手放した理由
という訳でGXTGを50万円程度購入したのですが、その費用はQCLN(クリエネ)を売却して捻出しました。NISA枠以外でETFを売却したのは4年ぶりぐらいですかね。もともとQCLNは中短期で売却するつもりで購入しましたが、さすがに購入から一ヶ月での売却は想定外で、私の投資人生においても最短記録です。
QCLNをリストラした理由は、まずそもそも先月はGXTGを知らなかったからです。もし知っていたら最初からGXTGを買っていたでしょう。
「国策に負けなし」は私の基本方針のひとつで、それがQCLNを買った大きな理由でした。しかし、バイデン政権は発足後、クリエネについてほとんど言及しなくなり、実際に株価の方はヨコヨコです。(まあ、オバマさんが綺麗事ばかり述べて何もしなかったからトランプ政権が現れた訳で、そのオバマ政権の廉価版みたいなバイデン政権には実行力はあまり期待出来ません)
クリエネは世界的な流れであり、今後も上昇していくとは思いますが、さすがに去年ほどの株価上昇は見込めないと思っています。もし、再びクリエネのターンが来てもGlobal XにはCTEC(クリーンテック)もあるので、それがGXTGに入る事を期待しています。
なお、GXTGを買い始めたものの、あくまでサブです。現時点でもポートフォリオの1%にも満たないですし、最大でも10%くらいにするつもり。メインはVGT(情報技術)なのは変わりません。
おわりに
色々考えて先月から投資方針を変えたはずなのに、いざ実際にやってみると思っていたものとは違うと感じる事も多く、今回の調整となりました。やはり、いきなり最適な投資方針を作る事は難しい。こうやって調整を繰り返して徐々に自分の理想とするポートフォリオに近づけていく感じになるかと思います。(実際、約5年間続けたVGT集中投資の時も最初は苦労しました)
これでテーマ成長株への悩みはクローズ。後は最近流行りのビットコインや、金、債券あたりですかね・・・ここら辺りも現在少し悩んでいて近いうちに答えを出したい。
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