争え・・・! もっと争え・・・!
はじめに
昨日のダウは-0.41%、我がVGTは-1.24%でした。さすがに連続して上昇は難しいようです。
下がった理由は米中の対立激化の為と言われていますが、私は単なる利益確定だと思っています。米中に何も無くてもどうせ昨日は下がっていたでしょう。上昇傾向である事は変わらずと楽観的に見ています。(ただし今日は来週月曜米国市場がお休みの為、持ち越しを避けて売りが強くなるかも)
しかし、この米中対立激化については非常に注目しています。今回はその辺りの話です。先に断っておきますが中国が好きな方、中国に投資をしている方は本記事を読む事をお勧めしません。
米中対立激化
米中の対立激化が連日騒がれています。中国のコロナウイルスの隠蔽はもちろん、今までの知的財産の無視、スパイ行為、約束無視、他国への侵攻、人権侵害、等の様々な行為に対して米国が本格的に行動をし始めているようです。
米国は中国企業の上場廃止となる法案を進めています。
香港のデモ抑圧強化に関しても中国に警告しています。
中国の支配下になっているWHOへの拠出を恒久停止を視野に入れています。
上記以外にも色々動いているようです。
多くのメディアではトランプさんを批判し、米中対立激化は米国は元より世界経済にも問題が出るので即刻辞めるべきといった論調の記事が書かれています。
しかし、米国株に長期投資をしている私からすれば「むしろ、もっとやれ」と思っているのが正直なところです。
現状のままでは中国は覇権国家となる
現在、中国は世界2位の経済大国となっており、そして2030年には米国を抜き世界一の経済大国となると言われています。つまり、このまま何もしなければ後10年足らずで中国が世界の覇権国家となるわけです。
中国が覇権国家となった場合、皆さんどうなると思いますか? 私は様々な面で「いままで通り」にはならないと思っています。急激な変化では無いかもしれませんが、安全保障においても日常生活においても確実に「悪い方向」に変化していくでしょう。まあ、このブログでは政治的な話はあまりしたくないので投資の話をします。
立場が上になった中国と2番手になった米国はお互いWinWinな関係となりさらに発展する・・・なんて事は有り得ません。さすがにそれは夢を見過ぎです。
中国が米国をそのままにするはずも無く、逆に米国の弱体化を進めるはずです。つまり、今まで右肩上がりだった米国経済は徐々に停滞し、米国株への長期投資は崩壊します。私もそうなったら米国株への投資を辞める事を真剣に考えるでしょうね。
では、代わりに中国に投資をすべきでしょうか? 私にはそう思えません。投資をするのであれば資本主義国家であり、経営の透明性がある事が大前提だと私は思っています。他の国ならまだしも国ぐるみで粉飾決済をやっているような中国には投資をしたくはありません。
よって、今よりもずっと投資規模を縮小し現金比率を高めて守りに入るでしょう。まだその時に日本が無事であれば、ですが。
繰り返しになりますが、何もしなければ後10年ほどでそういった時代がやってくるかもしれないのです。米国が何もかも素晴らしい国だと言うつもりはありませんが、中国が覇権国家となる事に比べたら米国一強の今の方が遥かにマシです。
悲観的すぎるでしょうか? 私はけっこう本気で心配しています。
米国は今すぐ中国をなんとかしないといけない
WHOを始め多くの国際機関を支配下に置いている中国が覇権国家となるのを防ぐことができるのはもはや米国だけです。本来であれば日本が率先して中国に対抗すべきでしたが残念ながらそれも期待できない状態です。
確かに米国含む世界には中国に依存した企業、国家も多く、米中対立が激しくなると大きなダメージを負うことなるでしょうが、私的には自業自得としか言えません。米中の対立が本格化してからもう2年も経過します。いずれこうなる事は予想できたのに目先の欲に釣られてずっと中国に依存し続けてきたわけです。いいかげん目を覚ますべきだと思います。(もちろんこれは日本も同じです)
今回のコロナウイルスもきっかけに過ぎません。仮にコロナショックが無くてもこの流れは変わらなかったでしょう。時期が幾分早まっただけです。むしろ今回の件で中国の体質が世界により明るみになった事で今は大きなチャンスと言えます。
後々になって中国と米国の実力が拮抗した状態で本格的な争いが始まる方が、日本を含む世界への被害がより大きくなると私は思っています。つまり、なるべく被害を抑えて事態を解決する為には少しでも早く行動を起こした方が良いわけです。
私だって国家間でのいがみ合いを奨励するなんて本当は嫌です。しかし、このまま事態を放置すればより悪い方向に進むと思っています。
おわりに
とまあ、こんな感じで素人考えではありますが対立が激化し中国がこのまま弱体化してくれた方が米国株に長期投資している私にはメリットが多いと考えています。
よって私は米国株(VGT)を買い続けます。微力ですが私なりに米国を応援しているつもりです。
今回の米中対立激化について不安に思っている方は、長期的な視点で見てみるとまた違った考えになるかと思いますよ。