こんな事言うと怒られそうですが残業した方が良いよ、という話です。
新入社員には早く帰れと言いながら心の中では・・・
私は会社の中では微妙なポジションですが、いい年なもんで新入社員の指導係みたいな事をやる事があります。
そして定時を過ぎた頃になると、頑張っている新入社員に、
「○○さん、別に急ぎの仕事じゃないから、そんなに頑張る必要無いよ。もう帰って休んだら?」
みたいな事を言って帰宅を促します。しかし心のなかでは
「特に用事とか無いならもっともっと残業した方が良いよー」
なーんて事を思っています。口には出しませんけどね。
残業代が今の資産の源
当然ですが、実は納期が厳しいとか、頑張って評価を上げた方が良いとかと、そういう理由じゃありませんよ。
理由はお金です。金、金、金!
私は20代の間に約1000万円お金を貯める事に成功しました。
もちろん倹約していた事も大きな理由ですが、もう一つ大きな理由としては残業をたくさんして収入を増やしていたから、というのがあります。
私が最初に勤めていた会社では、毎日ほぼ終電間際まで働き、さらに休日出勤、ときには徹夜する事もあり、月の残業時間は100時間を超える時もよくありました。
大変でしたが、そこで得たお金を元手に今は6000万円まで資産を増やし、早期リタイアも目標圏内に入ってきたのだから結果的にはまあ良かったのかな、と思えます。
(100時間超えなんてたいした事ないよ、という人には申し訳有りません)
ちなみに今の会社はかなりホワイトな会社で残業は20時間もいかない事が多いです。ある程度資産も貯まってきたので今は無理して残業なんて考えていません。やらなくて良いなら残業なんてしない方が良いに決まっています。
インデックス運用では時間が最強の武器
インデックス運用では長期運用、つまり時間が非常に重要と言えます。
例として、VOO等で年利6%ぐらいで運用する事を想定して、通常の給与の段階で5万円を投資に廻す。
さらに仮に残業代が1時間あたり2000円として30時間残業すれば6万円。まあ、なんやかんや税金で引かれて4万円をさらに投資に廻すとします。
つまり残業無しなら月5万で年60万円、残業有りなら月9万円、年108万円ですね。
上記の35年後は以下のようになります。
年 | 月5万 投資[万円] |
月9万 投資[万円] |
5年 | 75 | 136 |
10年 | 101 | 182 |
15年 | 135 | 244 |
20年 | 181 | 326 |
25年 | 242 | 437 |
30年 | 325 | 585 |
35年 | 435 | 783 |
はい、残業した場合としなかった場合の差は最初は48万円ですが、25年後には200万の差、35年後には350万ぐらいの差となりました。
つまり、最初は少しの差でも長い時間をかけて投資すれば、大きく差が出ます。
これが福利の力ってやつですね。
若いうちは給料も少ないでしょうし、倹約しててもお金を投資に廻す事は難しいですが、若いうちでも手っ取り早くお金を稼ぐ方法が残業というわけです。
残業する価値は?
もちろん、ただ闇雲に残業を勧めるわけじゃあありません。
心身を病むようであれば元も子もありませんからね。本当にキツイならさっさと帰って休むべきです。
それに、より多くのお金を稼ぐ事ができる副業もあるでしょうし、有能な人であれば自分で事業を起こすために時間を使うべきでしょう。
しかし、特に予定が無い、もしくはただ遊ぶだけ、という事ならば残業でもしておいた方が良いかな、と私は思います。
月30時間拘束されて4万円じゃ割りに合わない、と思うかもしれませんが、その4万円は35年後には約30万円の価値になります。(年利6%の場合)
つまり、時給1万円。決して悪い話じゃ無いでしょう。
それに、まだ今の日本なら残業=仕事が遅い、じゃなくて残業=仕事熱心、みたいな感想を抱く人が多いので出世も早まり給与が増えるかもしれません。
なお、当然ですが残業しても残業代出ない会社なら、残業する必要はありません。というかそんな会社はとっとと辞めるべきです。
最近の残業事情
dodaによると2019年の調査で平均残業時間は24.9時間らしいです。
まあ、妥当なところですかね。
最近では36協定で残業時間が年間360時間以上を超えると届け出しないといけない等とか、働き方改革とか色々あるので昔みたいに残業し放題ってわけには行きませんね。
(前述の例で月の残業時間を30時間にしたのはその為)
残業が出来ないなら、より倹約に努めるか、副業を試してみると良いでしょう。今なら色々情報も入手しやすいですしね。
とにかくできるだけ若いうちから、ちょっとずつでもお金を増やす事を考える事が後々のお金の面で豊かな人生を歩むためのコツと言えます。
まとめ
- インデックス投資で大きな資産を築くためには運用期間が重要。
- そして若いうちからお金を稼ぐには残業が手っ取り早い。
- だから、なるべく残業した方が良いよ。