架空の猫の雑記帳

だらだらと趣味を楽しみつつ米国株で早期リタイアを目指すブログ

【ETF】安全安心の債券ETF BNDとAGG

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久々のETF紹介。米国債券ETF BNDの話です。

はじめに

昨日のダウは-1.39%のマイナス、一方我がVGTは0.23%のプラスでした。

米国の連休開けで大きく下がる心配もしましたが、週のスタートとしてはまずまずじゃないでしょうか。

興味深いのはダウがマイナスでVGTやNASDAQがプラスとなり差が出てきた事です。ハイテク等が強く業種により明暗が別れてきた感があります。

Microsoftは+0.22%、Appleは+1.96%、Googleは+0.50%、Teslaは+13.60%(!?)、Netflixは+7.01%、Amazonは+6.17%と各プラスとなっています。

Amazonは7万5000人を追加採用でかなり需要が増しているようです。すでに暴落から最高値付近まで復活しています。

www.bloomberg.co.jp

一方でボーイングは-2.97%、デルタ航空は-6.59%、コカコーラは-4.22%、マクドナルドは-1.95%と各マイナスになっています。

将来的に株価は回復していくにしても、コロナショック後の新しい世界に上手く対応できる企業、出来ない企業とでは復活するスピードに大きな差が生まれてくるかもしれませんね。

さて、私は総資産の99%を株式に突っ込んでいます。今でこそ落ち着いていますが暴落当初は「暴落当初はもっと安全資産に回してとけばよかった!(泣)」と嘆いていました。

今回はそんな安全資産の代表格、債券ETFについてのお話です。

え、今更遅いですか? 安心して下さい。どうせ今後何十年も投資を続けるのなら暴落なんて何度も経験できますよ。

債券ETFについて

債券といえば金や現金等と同様に安全資産と呼ばれるものの一つです。

株式と比べるとリターンは控えめなものの、その分暴落に強い特徴があります。

金利が下がると価格が上昇しますが、一方で配当が下がる傾向があります。つい最近緊急利下げがあったので注意です。

以下はBNDを例にしたグラフですが2007年から見ても75ドル~87ドル程度の間であり、ほとんど値動きはありません。

価格のグラフだけ見るとリターンがさほど無いように見えますが、配当も2%以上は出ておりリターンとしてはプラスです。

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リーマンショックでは一時的に下がったものの半年で値を戻しています。

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今回のコロナショックでも一時的には下がったものの、すでに暴落前の水準近くに戻しています。

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BNDとAGGについて

代表的な債券ETFはBNDとAGGとなります。両者の紹介をします。

BNDの正式名称はバンガード・米国トータル債券市場ETFです。

長期、中期、短期の国債や社債のバランスよく、これ一本で米国の債券市場全体に投資する事が出来ます。

なんでバンガード社のETFなのに頭文字がVじゃないんでしょう。Bond(債券)から来ているのか。

www.vanguardjapan.co.jp

AGGの正式名称はiシェアーズ・コア米国総合債券ETFです。

BNDと同じくこれ一本で米国の債券市場全体に投資する事が出来ます。AGGはAggregate(集計)から来ていると思われます。

www.blackrock.com

以下、比較です。見てわかるとおりほとんど同じです。

AGGの方が格付けの高いAaa債券に特化しており、直近ではリターンがやや上です。一方でBNDは分散が効いており、経費率や配当金がやや上です。しかし、どれも僅かな差です。正直、どちらを選んでも良いと思います。

なお、ちょっと面白いのはBNDもAGGも毎月配当が出るという事です。株式ETFだと配当が出るのはだいたい3ヶ月ごとです。BNDを1億円持っているとしたら毎月17万円くらい配当がもらえる事になります。

  BND AGG
1年リターン[%] 8.01% 8.63%
3年リターン[%] 4.52% 4.76%
5年リターン[%] 3.14% 3.28%
10年リターン[%] 3.74% 3.78%
銘柄 Aaa (国債含) 67.55% 72.38%
銘柄 Aa 3.43% 2.66%
銘柄 A 11.37% 10.77%
銘柄 Baa 17.65% 14.19%
銘柄 Baa未満 0.00% 0.00%
経費率 0.035% 0.04%
直近配当 2.62% 2.59%

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債券ETFを組み込む事でリスクを下げる

債券はリスクを下げたい人にオススメです。債券の割合が大きいほど暴落時の被害を防ぐ事が出来ます。

ただし、その分リターンが下がる事に注意です。何度かブログで書いていますが、必要以上にリスクを気にしすぎるとお金持ちになるのは難しいです。自分のリスク許容度はどれくらいなのかちゃんと推し量る必要があります。

今後も確実とは言えないまでも直近10年の平均リターンは3.7%はあるので、とりあえず余っている現金があるのなら、そのまま持っておくよりも債券に変えた方が良いです。

聞くところによれば米国人の一般的な株式と債券の割合はおおよそ 40 : 60 との事。かのバフェットさんはかつて 90 : 10 が良いと発言しており、かなり強気です。

米国のFIRE(経済的自立と早期リタイア)運動の4%ルールでは 50 : 50 が推奨されています。以下のサイトが詳しいです。

www.spin-orbit.com

私個人の場合

私としては現時点では債券を買う事は考えていません。少しでも早く資産を貯める為に当面は株式(VGT)に全力投資のつもりです。

ただ、今回のコロナショックを受けて早期リタイア後には一定割合の債券を入れた方が良いかな考えています。現時点(現役サラリーマン)ではコロナショックの暴落はまだまだ余裕がありますが、これがリタイア後だと耐えられそうにないかなと自分のリスク許容度を改めました。

金でも現金でも高配当株式でもなく債券が今の所は最有力候補です。その理由とリタイア後の「出口戦略」についての詳細はまた別記事にあげたいと思います。

おわりに

まだまだコロナショックの真っ最中ですが、すでにもう株価が復活し、早期リタイアした後の出口戦略を考え始めています。時期尚早と思われるかもしれませんが、長期的な視点でみれば今回の暴落も一時的なものです。