とにかく今すぐ始めましょう。
暴落を待つ友人との思い出
過去に私が友人と投資の話をしていた時、彼は「今は株価が高すぎるから、暴落したら始めようと思っている」と言っていました。
その後、しばらくして大きめの暴落がありました。
その友人に買ったのかと聞いたところ、結局買わなかったそうです。じゃあ投資は諦めたのかの思ったら「次に暴落したら買う」との事でした。
暴落時に投資を始める事は出来ない
株でお金を儲けたいなら、価格が安いときに買って高い時に売るというのは当然のことです。だから暴落まで待つという事も解ります。
しかし、上級者ならともかく初心者が暴落時に買うのはかなり難しいです。
もし暴落が始まったら、世の中は総悲観となります。「もう世界経済は行き詰まっている。もう株価が戻る事は無い」、「今、株を買うの馬鹿。落ちてくるナイフを掴むようなもの」などと騒がれるようになります。
はたしてその状況で初心者が株を買う事なんて出来るでしょうか? まず不可能です。
暴落が始まると恐らく以下のような感じになります。
- 待ちに待った暴落が来た! でもまだ底値じゃない。もう少し待とう。
- やっぱりまた下がった! 待ってて正解だった。でもまだ下がりそうだぞ。
- ちょっと上がったな。でも、まだ安心はできない。もう少し様子を見るべきだ。
- やっぱりまた下がった! 買わなくて良かった! まだまだ下がるだろう。
- 少し上がったな。でももう騙されない。底値まで待つぞ!
- 大分下がったな。でも、ひょっとしてもう二度と復活する事は無いんじゃないか?
みんなもうアメリカは終わりとか言っているし・・・昔に復活したからって、今回もそうなるとは限らないし・・・もっと様子を見るべきだろう。 - あれ、なんか上がり続けているな。買うべきかな・・・でもまた下がるかもしれないし・・・・
- なんか、いつまにか元値に戻ってないか?
- 株価が上がりすぎている! 今は買うべきじゃない暴落を待とう!
- (そして最初に戻る)
と、まあこんな感じでいつまで経っても買えない、という事になります。
そして、買わない理由を探しているうちに株価がどんどん上がっていくのを見ているだけの状態になります。
短期的な株価の予想はプロにさえ難しい、しかし長期的ならば・・・
以前にも記事にしましたが、プロですら株価を予想するのは難しいです。
つまり、プロですら難しいのに初心者が予想できるはずもありません。最初から短期的な予想なんて捨てるべきです。
しかし、短期的な予想な無理でも、長期的なおおまかな予想ならば初心者でも出来ます。
例えば明日の天気を予想するのは初心者には難しいでしょう。しかし、梅雨の時期は雨が多くなり、夏は暑く、冬は寒い日が多い、という事は誰でも予想出来ます。
正直、これは予想というものではなく「当たり前」と言われるぐらいものです。
同様に米国株も長期的に見れば右型上がりとなるのは、過去のデータを少しでも調べれば「当たり前」の事だと分かるはずです。(下図は直近90年のS&P500の推移)
もちろん100%絶対にそうなるとは言いません。異常気象で天候が大きく崩れる事もあれば、米国が滅びることも、ひょっとしたら起きるかもしれません。
しかし、それが起きる確率と、短期的な予想とどちらに、自分のお金を賭けるのかと言われれば、私なら絶対に長期的な方を取ります。
(もちろん、どちらにも賭けないという選択肢もあります。状況が何も変わらない事を本人が納得した上で、ですが)
そして長期的な経済の成長から見れば短期的な株価の上下は誤差に近いです。だから暴落なんて待たずに今すぐ投資を始めるのが正解だと私は思います。
例え少額でも投資を始めれば意識が変わっていく
とはいえ、長期投資を初めていきなり暴落を経験するのもキツイでしょう。まずは少額からでも始めてみると良いと思います。
例え少額でも長期投資を始めれば意識が大きく変わるはずです。なんせ自分のお金が懸かっているのですから。
より本を読んで勉強したり、世界経済を意識するようになり、自分の投資方針が固まっていくはずです。
結果的にインデックス投資こそが着実にお金を稼ぐ方法だと確信できると思いますが、それは人それぞれです。自分の中で固まった投資方針がインデックス投資とは別のものならばそちらに乗り換えるのも有りです。
結論
インデックス投資で成功したければ、ぐだぐた言わずに少額でもいいから今すぐ始めましょう。まずはそれからです。