年始となると「今年上がる株」とかを紹介される方がよく居ますが、あまり期待しない方が良いという話です。
上がる株を正確に予想できるなんて人はいない
もしこのブログを見ているのが今年上がる株を真剣に考えている方、もしくはそれを紹介される方だとしたら先に謝っておきます。ごめんなさい。
冒頭のように新しい年が始まると「今年上がる株」といったテーマの雑誌、ブログ、動画等を見かけます。そんな時、私は競馬の予想屋を思い出します。
メンタリストという海外ドラマをご存知でしょうか? 私の好きなドラマです。
そのドラマの競馬が絡んだ事件の回(シーズン3 第5話)で競馬場で予想屋が人の良さそうな人に勝てる馬の情報を売ろうとします。それを見た主人公ジェーンが話に割って入り、予想屋に「君はその馬にいくら賭けたのか?」と言い、それを聞いた予想屋は渋い顔をする。
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もし、予想屋が本当にその馬が勝つと思っているのなら高額を賭けているはずです。そもそも本当に予想が当たるのならばとっとと予想屋なんて辞めて億万長者になっているでしょう。ようは予想屋なんて職業は最初から成立していないと言えます。
これは株の予想屋、アナリストにも言えます。本当にどの株が上がるのか知る能力があるのならアナリストなんてやっていないはずです。
投資のプロが未来を予測して運用するアクティブ運用がインデックス運用にほとんど勝つ事ができないのは有名な話です。(by「ウォール街のランダムウォーカー」)
つまり、その道のプロでさえ株の予想は困難、というかほぼ不可能なのです。そんな中、はたしてアナリストの予想なんてどれほど当てにできるでしょうか?
予想なんてしても意味は有りません
そして当然ですが、それは自分自身の予想も同じです。プロですら無理なのに素人の個人投資家に予想できるはずがありません。
仮に予想が当たったとしても運が良かっただけです。長い目で見れば外れる方が多いでしょう。プロのアクティブ運用が結局インデックス運用にほぼ負けているように。
つまるところ現状ではインデックス投資家は株の予想なんてしない、させない、相手にしないが正解と言えます。予想したり、予想を聞いたりする時間があるのならポートフォリオを見直したり、副業でもしていた方がよっぽど有意義です。
もし、相手の予想に納得してしまいそうだと感じたら名だたる名著(「ランダム・ウォーカー」等)を思い出しましょう。相手の言っている事はそれらの名著の理論を覆すほどのデータや根拠があるのか? と考えれば大抵の事には動じなくなります。
下手に影響されて自分の投資方針を曲げてしまわないように、そのへんをロジックをしっかりと心に刻んでおきましょう。
最後に
いかがでしょうか。インデックス投資家には割と当たり前の話ですが、それを理解している私でも実際に今年上がる株とか予想を聞いてしまうとやっぱり意識してしまいます。そんな自分を戒めるためにもこんな記事を書かせて頂きました。
この記事で今まさにインデックス投資家からアクティブ投資に切り替えようとしている人の心を留める事が出来たのなら幸いです。