マスコミというのは悪い意味での指標になり得ます。
はじめに
昨日のダウは+0.48%、我がVGTは-0.80%でした。やっぱりと言うべきか、大方の予想通りハイテクは下落。結局今週もマイナスとなり、VGTは約一ヶ月前の価格まで戻ってしまいました。
ただでさえ不安定な状況でしたが、米民主党が追加経済政策を阻止してさらに悪化。そりゃ民主党からすれば、共和党の手柄になるし経済が復帰してしまうとトランプさんに有利だからそりゃ妨害しますよね・・・
私の投資方針はVGT(ハイテク)のバイ・アンド・ホールドですが、今まで何度かバイデン大統領になったら投資方針を一部変更すると言ってきました。今回はその理由について簡単に説明します。
本記事を読まれる前に注意すべき点があります。1つ目は今回の記事は政治色が強い事。2つ目は私がトランプさん支持である事。トランプさんにも色々問題は多いのですが、それでもバイデンさんより遥かにマシ、という考えを持っています。
正直、これを書くか散々迷いました。しかし私の投資方針を語る上では外せない話です。
何故、バイデンさんだと投資方針を変えるのか
理由はたくさん有ります。対中政策、増税、バラマキ政策、不法移民緩和、暴動支援、行き過ぎたポリコレ。
有りすぎてそれについて書いていたら10000文字以上の大長編になってしまいました。しかし、自分でも読んでも長過ぎる上にたいして面白くも無かったので泣く泣く色々カット。(それで本日はブログ更新が遅れました)
改めて私なりの観点で述べたいと思います。
私は過去に安倍総理が誕生した時には日本株に集中投資して、トランプ大統領が誕生した時には米国株に集中投資をしてきました。短期での予想はさっぱりな私ですが、少なくとも上記の2つの選択は正解だったと思っています。
私が先進国での国のトップを見る時に重視しているのは以下の点です。
- 自国の利益を重視し、経済を政策の中心に据えている事。
- バラマキ政策ではなく、緩和や減税を重視している事。
- 左派やグローバリズム論者では無い事。
- 多くのマスコミ(特に左派マスコミ)が批判している事。
一つ一つ説明すると長くなるので割愛しますが、これらが多く当てはまる方が経済を発展させて行くと思っており、投資的には「買い」となります。逆に言えば当てはまらない場合は「売り」です。
トランプさんはかなり私の理想に近く、有限実行の実績もあります。バイデンさんは不法移民を大量に受け入れながら、(不法移民含めて)バラマキ政策、なおかつ雇用も守るというかなり無茶な事を言っているように思えます。さらなる増税が来るかもしれません。
過去の民主党政権時代の株価を見ても決して悪い訳ではありません。しかし、今回は共和党VS民主党というよりはトランプVS反トランプ連盟といった形となっており、過去の事例はあてはまりにくいかと思っています。
対中国について
今回の選挙で重要なのはやはり中国への対応。中国は今後10年で経済、軍事の面でも米国を追い抜くと言われています。中国を止めるのは今が最後のチャンスかもしれません。
現在進行系で中国に対峙して実績のあるトランプさんと、オバマ政権時代に親中で活躍した実績のあるバイデンさんなら答えは明白です。私は実績を重視します。
バイデンさんは同盟国と協力して中国に対抗すると言っていますが、それって協力体制が整うまでは何もしないと言っているように聞こえます。そもそもそんなに上手く協力体制がまとまるとは思えません。対応が遅れるほど中国に有利です。中国が今一番欲しいのは「時間」だと思っています。
むしろ、他国を無理やり引き込むぐらいのトランプさんのやり方が正しいかと。現時点でも台湾、インド等との協力体制は築けています。
実際、バイデンさんが中国に対してどのような対応をするのかかなり不透明です。副大統領候補こそなりませんでしたが、親中で有名なスーザン・ライスさん等も国務長官に起用するとの事。
もし中国に対する気持ちが本気だったら、親中議員の排除、自身の中国疑惑や、何故オバマ政権時代に中国の東シナ海進出を許したのかの説明等、現時点でも出来る事をやってほしいですね。
方針がブレている様に思えるバイデンさん
正直、バイデンさんが何を考えているのかよく解らないところもあります。昨日はこんな事を言い出しました。これって本気なら大きいニュースです。
いや、民主党ってトランプさんが似たような事言った時、批判してませんでしたっけ? 他国との協力路線はどうしたんでしょう。
トランプさんは元々減税で米国生産ならさらに控除ですが、バイデンさんは増税な上に米国以外でさらに増税ですから、増税+増税でより厳しい内容。
先述の通り、対中国についても当初はトランプさんを批判していたのに、何時の間にか自分の方が中国に厳しいとか言い出しています。それをオバマ政権時にやってこなかったから、今大きな問題になっているのに。
短期間でコロコロ意見が変わるのもマイナスポイントです。公約を何処まで実現する気持ちがあるのか疑問に思えてきます。
一番解りやすいのはマスコミの反応
投資だけでなく、普段の生活でもマスコミによるニュースは重要な物です。しかし、そのマスコミにも思想は有り、そしてスポンサーが付いており、何らかのフィルタがかかっています。
本ブログで何度か記事にしていますが、投資を行う上で重要な事の一つはマスコミの言う事を鵜呑みにしない事です。マスコミや、そのお抱えアナリストの言うことが正しければみんな大金持ちのはずですから。そして米国ではヒラリーさんが大統領になり、日本では野党が政権を取っていたはずです。
御存知のとおり、多くの左派マスコミはトランプさんを非難し、バイデンさんを推しています。私は彼らがバイデン大統領は格差を無くす、経済も問題無い、中国に対しても厳しくしていく、と言う度に大きく不安にかられます。つまり、実際はその逆の動きになるだろうと。
彼らは安倍総理が誕生した際は、アベノミクスは失敗すると批判しました。そりゃ100%大成功とは言いませんが、少なくとも民主党時代よりはマシになり日経は右肩上がりで、私は大きな利益を得ました。
トランプ大統領の時は、経済政策は失敗する、米国が崩壊すると批判しましたが、コロナショックまでは大きく経済成長し、黒人の失業率も過去最低に。私の資産も大きく増えた事は言うまでもありません。
さらに中国への対応、中東問題の平和にも貢献し、オバマさんが悪化させた各問題にしっかり取り組んでいます。正直、実績なら最近の大統領で一番だと思っていますね。
そんなマスコミは今、同じ口で再びトランプさんを非難し、バイデンさんを推している訳です。そんなの信じられる訳ないでしょう。(ちなみに日本じゃ石破さんを首相に推していますね)
私も政治にはそこまで詳しいとは言えず、両者の政策を全て把握している訳ではありません。しかし、マスコミの報道を見れば状況は(逆の意味で)概ね理解出来ます。もちろんそれだけで全て判断している訳ではありませんが、どちらが良いのかの基準にはなりますね。
私はマスコミの言うことは信用していません。しかし、彼らが左派や中国に対して都合の良い人物を選別し、全力で持ち上げるという事自体は信用しています。
結局は信頼の問題
私はバイデン大統領なら米国経済は停滞していくと考えていますが、実際にどうなるかはなんとも言えません。オバマさん時代も中国ブーストに助けられ、株価は上昇しています。バイデンさんも中国に対して緩和政策を取れば一時的に株価は上がるかもしれません。図ったように奇跡が起きてワクチンが完成するかも。
ただ、私にとっては実際の株価の動き自体はそこまで重要では無いのです。重要なのは長期での米国の未来を私が「信じられなくなる事」。
私が何年間もVGTの集中投資なんて出来ているのは、米国ハイテクの未来を信頼していて握力が高いからです。コロナショックの真っ只中でもホールドを維持出来たのはその為です。
しかし、ある程度平和な時代ならともなく、今この激動の時代で競争力の低下(特にハイテク)や、中国に対して緩和政策を取る可能性がある政権となった以上、私の握力は大きく低下します。ちょっとした下落でも大きく動揺するでしょう。
もし、バイデン大統領が誕生したらどうするべきか? 未だ悩み中ですが、ハイテクはそのままで、現金の割合を多くするか、一定の下落で一旦売却するルールを取り入れようと考えています。握力が低下する以上は仕方有りません。
そうなると残念ながら長期投資家とは言えなくなってしまいますね。
おわりに
マスコミが支持しているから反対なんて短絡的すぎですかね。もちろんそれだけの理由では無いのですが、逆指標としては最も解りやすい。声が大きいから見逃す事もありません。投資方針でもそうですが私はシンプルが好みで面倒くさがりなのです。
もちろん、これは私の考えであり、私の言う事自体も鵜呑みにしないで下さい。自分でも偏屈な考えだと自覚しています。
ただ、長期投資を行うつもりならその投資先を信頼する事は大切ですし、その信頼が揺らぐ事が起きれば投資方針も見直す必要があるのは確かです。
しかし大統領選がどうなるにせよ、私にとって投資を辞めるという選択肢はありません。過度に悲観せずにどう転んでもいいように考えておくつもりです。
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