WHOは本当にダメですね。
はじめに
昨日のダウは+0.17%の微増、我がVGTは-0.51%の微減でした。
市場開始直後はそれなりに調子が良くダウは+1%以上でしたが、そこに「米ギリアドのコロナ治療薬レムデシビルの治験が失敗」との報が入り、大きく下落します。米国市場全体の復活への期待が後退したというわけです。
私も寝る前に株価をチェックして安心していたのですが、朝起きたら「おはギャー!」でしたよ。
ギリアドの株価も綺麗なナイアガラとなりました。
WHOが「誤って」「不正確」な情報を開示
しかし、この報道の経緯を調べると本当に酷いです。
広瀬隆雄さんのTweetも参考になります。
説明します。良く聞いて!
— じっちゃま (@hirosetakao) 2020年4月23日
まず、この情報はWHOが「誤って」情報開示したとの事。開示後にすぐにWHOは削除しましたが、都合よく英国のフィナンシャル・タイムズがそれを記事し世界に広がりました。
さらに言うとレムデシビルの治験の失敗が確定したわけではなく、複数進められている治験の一つである中国での試験が被験者不足で打ち切られただけのようです。
色々情報が錯綜していますが、私なりにまとめると、以下のようです。
- 中国での治験が被験者不足で打ち切り
- WHOからギリアドに早期の情報共有を要請
- WHOは受け取った情報を「誤って」情報開示
- FTが治験を打ち切られた事を理由に失敗と報道
WHOも酷いですが、ファイナンシャル・タイムズも酷いですよね。まあ、マスコミが悲観的な事を大げさに報じるのはいつものことですが。(そして、それに大きく心を動かされてしまう人が多い事もいつものことです)
結局の所、レムデシビルが本当に有効かまだ治験の最中でなんともいえませんが、どちらにせよ正しい結果はギリアドから発表されるべきです。
WHOは「誤って」としているようですが、どう考えてもお金を出さなくなった米国への報復で「意図的」にマスコミにリークしたとしか思えません。もしくは本当にとんでもない無能集団なのか。
どちらにせよ、WHOと連携している製薬会社は情報の共有に注意してほしいですね。
ギリアドはすぐに報道は誤りだと反論しましたが、投資家心理を復活させる事は出来ず結局、昨日の間に株価は戻る事はありませんでした。
おわりに
しかし、ここ最近の一連の報道を見てもWHOの対応はひどすぎます。
本来であれば世界全体で協力して治療薬を開発していくのが望ましいのですが、治療薬を開発した国や組織が今後の世界をリードしていくのは確実の為、どうしても政治的な要素が絡んできます。
WHOとしては米国が主導権を握るのだけは避けたいところでしょう。今後も同様な事が起きそうですので注意しておいた方が良さそうです。