架空の猫の雑記帳

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コロナショックによる各ETFの暴落と復活の状況 6月Ver.

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コロナショックによる暴落から約4ヶ月が経過しました。現在の状況をまとめてみます。

はじめに

2日ぶりの記事です。ブログを始めて約半年経過しましたが、2日連続で更新をさぼったのは始めてとなります。ここ数日は特にプライベートで忙しく、恐らく当面はこんな感じに更新頻度が下がるでしょう。株価もあまりチェック出来ていません・・・うーん、早くリタイアしたい。

昨日の米国株

さて、昨日のダウは-0.80%、我がVGTは-0.66%でした。

中国が米国の農産品の購入量を増やすとかで最初は上がっていたんですが、後半はウイルス感染の第2波の影響でAppleが一部店舗を再び閉鎖するとの情報が有り、大きく下落。

第2波は経済再開よりも、暴動の方が主な原因でしょうが、自分たちで煽っているメディアはそんな事言えないでしょうね。相場にどれほど影響あるのか解りませんが、今後も感染者は増えていくと思っています。

パウエルさんの会見も下落の後押しをしていた模様。パウエルさんに限りませんが悲観的な状況を述べて終わりにするのではなく「じゃあ、どうするのか?」をもっとアピールしてほしい。それだけでもだいぶ違うのに。

私は割とパウエルさんを評価していますが、そこだけは直すべき。もはやパウエルさん=売りと投資家にイメージが刷り込まれている気がする。それとも株価が加熱しすぎないようにわざとやっているのかな?

jp.reuters.com

さて、コロナショックからだいたい4ヶ月が経過しました。(私はS&P500が最高値だった2月19日をコロナショック開始日としています)

私は約一ヶ月毎に各ETFの状況をまとめており、今回は6月Versionの記事となります。

各ETFの暴落と復活の状況

まずは条件です。

  • S&P500が最高値だった2月19日を基準日とする。
  • S&P500が底値だった3月23日と、直近(6月19日)の価格の基準日からの変化率を求める。
  • 対象は世界株式、S&P500、各セクタ、NASDAQ、債券、金に対応したETF。私の趣味で選んでいる事をご了承ください。

さっそく結果です。

  3/23 変化率 6/19 変化率
VOO (S&P500) -33.99% -7.95%
VT (世界) -34.11% -8.97%
VHT (ヘルスケア) -28.85% -1.65%
VDE (エネルギー) -56.54% -26.84%
VFH (金融) -44.30% -23.11%
VIS (資本財) -41.87% -17.47%
VDC (生活必需品) -24.93% -7.19%
VCR (一般消費財S) -36.18% -2.63%
VOX (通信S) -31.16% -5.00%
VGT (ハイテク) -31.84% 0.16%
QQQ (NASDAQ) -27.92% 3.28%
VYM (高配当) -34.62% -13.67%
TECL (ハイテク3倍) -75.10% -34.55%
BND (債券) -1.62% 3.51%
IAU (金) -3.63% 8.11%

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考察

VOO (S&P500)

全体の基準です。これより成績が良ければ優秀という事。現在では-7.95%と4分の3ぐらいまで戻しています。

VT (世界)

VOOより悪い。つまり、米国があれだけ酷い事になったとしても、投資先としては米国の方がマシだと思われているという事。米国のみか、世界全体に分散するか考えている人にはけっこう重要な事実かと思います。

VHT (ヘルスケア)

やはり、今回の暴落がウイルスに起因しているだけあって非情に優秀。5月の時点ではセクタ内では1位だったが、最近は新規感染者が減ってきた為にVGTに敗れて2位に。しかし、第2波が本当に来るのならまた復活するかも。

VDE (エネルギー)

セクター内では最下位。相変わらず原油問題の先行きも不安定で手を出すべきでは無いでしょう。各国の政治的な思惑も有りどう転ぶのか全く解りません。

VFH (金融)

セクター内では下から2番目に悪い。経済悪化の影響をモロに受けています。金融単体ではどうにならない為、回復するとしても最後の方でしょうね。

VIS (資本財)

航空、防衛、宇宙関連。悪い状況ですが、完全に駄目かと思われた航空が意外と頑張っています。ただ第2波が来ればその影響をモロに受けそうです。潰れる事は無いと思いますが完全に復活するかと言われれば微妙。

VDC (生活必需品)

やはり「必需品」ですからね。安定はしています。セクタ内では下落幅が一番小さいのも魅力。

VCR (一般消費財サービス)

小売関連。一時期はロックダウンの影響で非情に悪化していましたが、経済再開を期待手されて高騰。復活状況もセクター内ではVGT、VHTに次いで3番手。ただ第2波には注意。

VOX (通信サービス)

決して悪くは無いのですが、NetFlix、Google、Facebook等が居るのに何故ここまでVGTと差がついているのかちょっと不明。足を引っ張っている銘柄があるのかな?

VGT (ハイテク)

はい、我がVGTです。今回紹介したセクター内では1位で唯一のプラス。やはり、当面はハイテクが米国経済を引っ張っていくのでしょう。第2波も追い風になるかも。

毎度のことですが、ハイテクの優位性を証明する為に、このデータをまとめたようなものですよね。

QQQ (NASDAQ)

と、べた褒めしたVGTをさらに上回るのがQQQ。Amazonが強力だったこともあり、今回はVGTよりもQQQでしたね。VGTと同様に今後も米国経済を引っ張っていくでしょう。

VYM (高配当)

高配当である事を加味しても、やはりこの下落っぷりは厳しい。高配当な成熟した企業は時代の急激な変化についていくのが難しいのかもしれません。

TECL (ハイテク3倍)

一時は7割以上も下落、今でも半値を戻した程度と、やはりレバレッジは長期でやるものでは無いですね。短期でギャンブルしたい人向け。

BND (債券)

一瞬下落しましたが、その後はほぼ無風。今回のコロナショックでリスク許容度を超えた運用をしていると感じた人にはオススメの安全資産です。

IAU (金)

今回調べた中では一番の上昇。やはり下落時には強い。とはいえ長期で見るとけっこう不安定な銘柄。個人的な考えですが、長期的に資産の変動を安定させたいなら債権、暴落時に資産を緊急非難させるのなら金、といった感じですかね。

まとめ

あくまで長期投資をしている私の視点となりますが、今回の勝ち組はVGT、QQQ、次いでVHTですね。これらはコロナショック時はもちろん、長期的に見ても優秀な結果を出しています。当然なのでしょうけど、長期で優秀な銘柄は暴落にも強いという結果となりました。

それ以外、特に金融、エネルギー、資本財は厳しい状況。第2波が本当に来るのなら第1波に習ってさらにその差が広がるかもしれません。

そして、債権や金の安全資産の有益性、レバレッジETFの危険性を改めて確認できました。

私としては長期投資するのならばVGT、QQQあたりをメインにして、後は各人の投資方針に合わせて別銘柄を組み込んでいく事をオススメします。

「もうハイテクは高値で買えない」「いずれ他のセクタにハイテクが負ける時が来る」なんて言う人も居るでしょうが、私は「素人は順張りせよ」の人です。仮にトレンドが変わるとしても数年単位で判断するものだと思っているので、当面は現時点で調子の良いセクタに投資すべきだと考えます。

おわりに

暴落時のデータは非情に重要です。暴落はこれが最後じゃありません。たとえコロナショックが完全に終息したとしても、またいつか別の暴落がやってきます。

暴落は残念な事ですが、この現状から次なる暴落に向けた投資方針を考えるべきでしょう。このデータが、そのお役に立てば幸いです。

さて、今週も色々ありましたが、とりあえず私としては今週もプラスで終える事が出来ました。来週も期待したいと思います。

それでは、皆さん今週もお疲れさまでした。良い週末を!

 

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