架空の猫の雑記帳

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【犯人探し】VGTの保有銘柄のパフォーマンス調査

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犯人は誰か? 私、気になります!

はじめに

ここ最近、投資そっちのけでずっと自転車の事ばかり考えています。

新しい自転車を何するか? せっかくボーナスを投資に使わずに自転車用資金をとして取っておいているのに未だに決められない。まあ、この悩んでいる時間が一番楽しいのですけどね。

投資の方は思考が離れ気味ですけど、それでもちょっと気になった事があり、今回はそれについて軽く調べてみたいと思います。

VGTの株価の違和感

私が最近、毎日チェックしているのはVGT、Microsoft、Appleの株価です。

ただVGTの保有銘柄の2トップはMicrosoftとAppleなので、この2つが上昇傾向にあれば必然的にVGTの株価も上がるはず・・・なのですが、最近そうなっていない時もけっこうあるような気がしています。

MicrosoftとAppleが調子良いのにVGTがいまいち振るわないという事は他の銘柄が足を引っ張っている訳です。

少しそれを調べみましょう。

VGTの保有銘柄

VGTの保有銘柄は以下です。さすがに全部調べるのは大変なので今回は上位10銘柄(58.73%)まで調べます。

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相変わらずですが、AppleとMicrosoftだけで35%以上を占めています。しかし、いつまにか銘柄が少し変わっていますね。

今年1月の段階では無かったPayPalが追加となり、代わりにAccentureが消えています。Mircosoft、NVIDIAの割合も少し上がっています。一方でVisa、Mastercard、CISCO、Intelは下がっています。

今年1月時点の保有銘柄は以下の記事を参照。

www.kakuneko.com

実はVGTの保有銘柄はヴァンガード社が決めているわけではなく、米MSCI社が決めた「MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50インデックス」という指標に従っています。この中の人がだいたい流行りの情報技術セクタの銘柄を「いい感じ」に入れ替えているわけです。

各銘柄のパフォーマンス

各銘柄のパフォーマンスを調べます。範囲は2020年1月から現在まで。全部を一つにまとめると見にくいので5個ずつ2つのグラフに分けます。

まずは1位~5位の銘柄の値動きのグラフ。

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そして6位~10位の銘柄の値動きのグラフ。

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青の太い線がVGTです。つまりこれより調子が良ければ、VGTの株価を牽引している。調子が悪ければVGTの株価の足を引っ張っているとなります。

結果をまとめてみました。

名称 保有率 変化率
NVIDIA 2.82% +78.65%
PayPal 2.26% +69.39%
Adobe 2.44% +39.73%
Microsoft 17.32% +35.49%
Apple 18.20% +30.43%
Salesforce 1.93% +23.43%
VGT - +17.72%
Visa 4.07% +2.47%
Intel 3.52% -0.53%
Mastercard 3.52% -0.97%
Cisco 2.65% -2.63%

これを見ると何故、PayPalが保有銘柄トップ10に台頭したか、そして何故、Visa、Mastercard、Cisco、Intelの割合が下がったか解りますね。

NVIDIAは非常に好調で最近、Intelを時価総額で抜いて世界第3位の半導体メーカーになりました。逆にIntelはAppleがMacに採用しなくなった事もあってかいまいち。

www.bloomberg.co.jp

PayPalは電子決済でお馴染みですが、元々電子決済の需要があったところにコロナ禍でさらに加速化したのでしょうか。ユーザー数や取引額が大きく増加しているとの事。

一方でいまいちなのが、VisaとMastercard。この2つは超安定株として有名でしたが、最近はあまり奮っていません。アフターコロナではクレジットカードだけでは厳しいのでしょうか。しかし、PaypalはともかくVisaとMastercardって情報技術か?って毎回違和感ありますね。

他にはMicosoftとAppleの躍進は当然として、AdobeやSalesforceも頑張っています。Salesforceは一般には知られていませんが、顧客関係管理システムの会社。正直、私も使ったことは無いのでどういうものかはよく知らないのですが。

Ciscoは決算が良かった割に何故かいまいち。やっぱりコロナ禍でハードを売る会社は厳しいのか。米国が5Gの覇者となればまた盛り上がってくれるかもしれません。

謎は全て解けた!

さて、MicrosoftやAppleの調子が良くても何故VGTが奮わない時があるのか、犯人が判りました。それは、Visa、Mastercard、Intel、Ciscoです。

ハイテク関連のいくつかの企業は既にコロナショックから完全復活し、コロナショック前を株価を超えて最高値を更新している中で、これらの企業は未だにコロナショックから復活出来ずにいます。

個人的な考えですが、現時点でコロナショック前の株価に戻っていない企業は時代の急激な変化についていくのは厳しい企業だと判断しています。もちろん、これはあくまで私の考えで、いつかこれらの企業が輝く日が来るかもしれません。

私はIntel CPUには大分お世話になったし、クレジットカードも使っています。また復活して欲しいですね。

どうなるにせよ、VGTはETFですから、調子の良い企業、悪い企業があるのはしょうがない事です。それを許容してETFを選んでいるわけですからね。最終的にはその道のプロであるヴァンガード社やMSCI社が、なんかこう、いい感じにしてくれる事を期待しています。

おわりに

原因が解ったからって別にVGTをどうこうするってわけじゃありません。でも私の疑問が解けてすっきりしました。

よーし、これでまた自転車の事を考えられるぞ。

 

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