架空の猫の雑記帳

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【祝】VGTとQQQが5日連続上昇! ハイテク株の強さの再検証

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ハイテク株の強さはとどまるところを知りません。

はじめに

昨日のダウは+1.91%、我がVGTは+1.48%でした。

上がった理由は米雇用統計の結果が予想より悪くなかった事ですね。

失業率は14.7%となり戦後最悪となりましたが、今回は米国経済に根本的な問題があるというよりはコロナショックによる一時的なものと見られており、経済活動が復活すれば比較的早くこの数値は戻るだろうとも言われています。最も、全て元通りになるわけでなくコロナショックでも勢いを落とさなかった企業、より成長した企業に人々は集まる形になると思いますが。

米中の電話協議で貿易摩擦の緩和が期待されていますがこの辺は疑問ですね。今まで通りずるずると長引く結果となる事は目に見えています。

とにもかくにも!

VGTが2020年で始めての5日連続上昇を達成しました。恐らくこんな記録をとって喜んでいるのは私くらいかもしれませんが、せっかくなので記事にしたいと思います。

なお、今何かと話題のQQQも同時に5日連続上昇を達成しており、つまりハイテク株そのものが好調な状態であると言えるでしょう。

VGTとQQQが揃って5日連続上昇

主題のとおり、VGTとQQQが揃って今週の全ての日に上昇、つまり5日連続上昇しています。私の調べによれば2020年になってから始めてです。下図のように今週だけでVGTは+7.1%、QQQは+5.7%となっています。

S&P500は水曜日には下落している為、達成できていません。それでも+3.4%ですが。

やはりハイテク株の強さは傑出していると言っても良いでしょう。

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コロナショックの復活状況

コロナショック全体で見るとどうでしょう。S&P500が最高値だった2月19日から見てみますと下落時のペースはほぼ同じだったに、VGTは-8.31%、QQQは-5.50%まで戻っています。一方、S&P500は未だ-14.51%です。

ハイテク株はここ一週間だけでなく、コロナショック全体で見ても戻りが早いと言えます。

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リーマンショックと2018年末暴落について

これは今回だけの特別な例なのでしょうか?

そうではありません。過去の暴落時の動きを見てみましょう。

まずは2018年10月に始まった暴落です。この時は下落のペースはS&P500よりVGTやQQQの方が早かったものの、結果的にはVGTが約6ヶ月と一番早く元値に戻りました。一方でS&P500は一ヶ月遅れの約7ヶ月かかっています。

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さらに遡ってサブプライムローン問題とリーマンショックの時の動きを見てみましょう。

暴落前の最高値だった2007年11月から見てみるとVGTやQQQが約3年で元値に戻ったのに比べてS&P500が元値に戻るまでには約5年かかりました。

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そしてダメ押しに直近15年の結果を見てみます。VGTは+449%、QQQは+482%でS&P500の+141%に比べると2倍以上のリターンとなっています。

これらの特性を見る限り、直近15年においてはハイテク株はS&P500よりも倍以上のリターンがあり、同時に暴落時にはより早く復活する傾向があると言えます。

つまり、今回のコロナショックでハイテク株がS&P500よりも早く復活しつつあることは必然だったと言えます。

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今後はどうなるのか?

ハイテク株の中でも特に大型株はMAGA(Microsoft、Apple、Google、Amazon)ともGAFAM(MAGAにFacebookを足したもの)とも呼ばれ既に時価総額ランキングでもトップに君臨しており、GAFAMだけで東証一部上々の企業を超えるだけの時価総額を持っています。(これって本当にとんでもない事ですよね)

www.nikkei.com

にも関わらずハイテク株はまだ伸びしろがあると思っています。PC、スマホやクラウドはもちろん、5G通信、Iot、AI、自動運転等、市場規模はどんどん大きくなるでしょう。

また、もはやハイテクは生活になくてはならないものになっており、不景気でコカ・コーラやハンバーガーは我慢できても、ネットに接続出来ない事は我慢出来ないなんて人も多いです。ハイテク株はもはや不況に強いディフェンシブ銘柄だと言う人もいますね。

アフターコロナの「変わった世界」においてもテレワーク等、ハイテク銘柄は大きな役割は果たしていくでしょう。

そして、ハイテクは国際情勢にも重要な役割も持っています。米国と中国が5G通信で派遣争いをしているように最新技術開発やその囲い込みはもはや国家の優勢を左右すると言っても過言ではありません。ハイテクを征した国が、次の覇権国家となるわけです。

つまり、ハイテクはグロース株であり、ディフェンシブ銘柄でもあります。そしてインフラであり、アフターコロナの主役であり、国家間の覇権争いの武器でもあるわけです。

Microsoft CEOのナディラさんも2020年1月の決算時に「GDPに占めるIT支出の割合は、向こう10年で2倍になると予測されている」と言ってます。その通りだと思います。いや、ひょっとしたら2倍どころでは無いかもしれません。

よって、ハイテク株はこれからも米国経済を牽引し続けるでしょう。ハイテク株はこれからも上がり続けます。今は割高なのではなくむしろ割安なのです。

少し言いすぎましたでしょうか? しかし、私は本気でそう思っています。だからこそVGT極振りなんて極端なポートフォリオを続けていられるのです。

自分の信じた道を行きましょう

恐らく反対意見もあると思います。「ハイテク株は割高でそろそろ大きく下落する」「いつかハイテク株がS&P500を下回る時が来る」と言う方も居るでしょう。

確かに世の中「絶対」なんて事は無く、いつかはハイテク株が没落する日が来る可能性はあります。

しかし、悲観的な意見で話が終わってしまってはどうしようもありません。そこから「じゃあどうするのか?」というのが重要だと思っています。何もしなれけば何も変わりません。必要以上に分散投資をしても、お金持ちになることは難しいでしょう。

結局のところ自分で大金を稼ぐ能力が無い私のような人間は何かしらに投資をすることが最も効率の良い資産形成の手段となります。

傍から「○○が起きるかもしれないから危険だ」と言うのは簡単ですが、投資家は実際にお金を賭けて、リスクを背負って行動します。そして、そのリスク回避に実際にどこまでコストをかけるのかは人それぞれです。

15年以上にも渡る確実な実績と「今はその兆候が無いけどいつか○○が起きるかもしれない」と言い続ける人の意見、どちらに「賭ける」のが自分のとって合理的でしょうか?

私なら前者に賭けます。そして、それを実践し続けてきました。

先日、バフェットさんがコロナショックでお気に入りの航空株を売却したように、ひょっとしたら、私もハイテク株に将来性を見通せなくなる日がいつか来るかもしれません。

しかし、少なくとも今現在はそのような考えは無く、ハイテク株の未来を信じています。長期投資を続けるのならば、ただ数字だけでなくこのような信念めいたものが必要なんだと思っています。

一応のハイテク株の忠告

一応の忠告です。

ハイテク株は成長が著しい分、なにか事件が起きると真っ先に利益確定がされやすいです。ただし、その下落は一時的なもので、結局はすぐに復活します。急な値動きに狼狽しないように。

また、ハイテク株はMAGAのように大分安定してきた感がありますが、それでも競争が激しい業界です。10年、20年先を考えればトップの入れ替わりがあってもおかしくは無いと思っています。しかし、その情報を個人で追うのは困難です。(何より面倒くさい)

よって長期でやるなら、やっぱり個別株ではなくETFをオススメします。

そして、言うまでも有りませんがいくらハイテク株を信望しているからってレバレッジETF(TECL等)は要注意です。これだけは私も手を出すのを避けています。

おわりに

色々書きましたが、あくまで私の考えであり、最終的にどうするかは自分で判断ですべきです。参考にして頂けると嬉しいですが鵜呑みにはしないように。

私がVGT極振りを始めて早くも4年が経過しています。少なくとも、今のところはこの投資方針でそれなりに上手くいっていると思っています。

それが将来(少なくとも私が死ぬまで)に渡って成功し続けるのかは、このブログを見続けて頂ければハッキリするでしょう。本ブログはハイテク株に投資し続けるとどうなるのかの実験記録でもあるわけです。

さて、とにかく私にとっては今週は良い一週間でした。

それでは皆さん、良い週末を!

 

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