VGTの宿命のライバル(と私が思っている) QQQ についてのお話です。
はじめに
私がVGTをメイン(総資産の95% 現在約6300万円運用中) にしている事は何度かブログで取り上げました。
そんなVGT大好きな私が勝手にVGTのライバルと見なしているETFが2つ有ります。
それは似た保有銘柄で3倍レバレッジのTECLと、いい感じに分散が優れたQQQです。
ちなみにSBI証券のETFランキングではVGTはTECLにもQQQにも負けています・・・人気無いのでしょうかね。
以前にTECLの記事を書いたので今回はQQQについてのお話をさせてもらおうと思います。
QQQとは
そもそもQQQって名前からして「なんだコイツ」となりますよね。公式ページを見ても名前の由来がよくわかりませんでした。
QQQ (インベスコ QQQトラスト・シリーズ1)はNASDAQの上位100銘柄を指標としたETFです。
https://www.invesco.com/us/qqq-etf/
ざっくりQQQとVGTとVOOとの比較を出します。(ブルームバーグより)
QQQ | VGT | VOO | |
1年リターン[%] | 34.54 | 44.65 | 24.3 |
3年リターン[%] | 23.01 | 28.7 | 9 |
5年リターン[%] | 18.17 | 22.06 | 12.33 |
銘柄1位[%] | AAPL 11.83 | APPL 18.52 | AAPL 4.57 |
銘柄2位[%] | MSFT 11.36 | MSFT 15.96 | MSFT 4.48 |
銘柄3位[%] | AMZN 8.37 | V 4.20 | AMZN 2.87 |
銘柄4位[%] | FB 4.19 | MA 3.76 | FB 1.84 |
銘柄5位[%] | GOOG 4.12 | INTC 3.70 | JPM 1.61 |
経費率[%] | 0.2 | 0.1 | 0.03 |
直近配当[%] | 0.8 | 0.98 | 1.87 |
約13年の価格の推移です。
これらから以下が解ります。
- QQQの方が分散している。つまりリスクが低い。
- 直近5年はVGTのリターンの方が良い。
- ただし、2010年から2015年くらいまではQQQの方がリターンが良い。
- 経費率、配当はVGTの方が良い。
QQQのメリット (VGTに対して)
やはり分散が優れている点ですね。分散が優れている分、リスクは低いと言えます。
銘柄の1位から5位は綺麗にGAFAMです。(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft) 6位以下も様々なセクタの良い企業が揃っています。
一方でリターンも悪くもなく直近5年はVGTに負けているものの、13年間で見るとトータルリターンはほぼ変わりません。
QQQのデメリット (VGTに対して)
分散、つまりリスクが低い事以外ではほぼ全ての面でVGTに負けています。
13年間のトータルリターンはほぼ同等なものの直近5年間で一気に追いつかれています。つまり勢いはVGTの方があります。
ポートフォリオの性質は割りとシンプルです。基本的に銘柄が集中するほどリターンとリスクが上がり、分散するほどリターンとリスクが下がります。
すなわち、MicrosoftとAppleに集中し、他銘柄もテクノロジーセクタに特化しているVGTの方が最大リターンが大きくなる傾向があるわけです。(もちろんリスクも、ですが)
まとめ
リターン重視ならVGT、リスクの小ささ重視ならQQQですね。
大きな差では無いのと思うので、後は銘柄で選ぶと良いと思います。
私個人の考え
私も4年ほど前にVGTを買い始めた時、QQQとどっちにするか悩みました。
最終的にVGTを選んだのですが、理由は以下となります。
VGTの方がリターンが高いから (自分のリスク許容度を満たした上で)
これが最も大きい理由です。
先程述べたようにVGTの方がポートフォリオが集中している分、ハイリスク、ハイリターンです。
(当時はVGTにもGoogleやFacebookがありましたが、より集中していたのはやっぱりVGTでした)
早期リタイアを達成する為に高いリターンが欲しかったので、自分のリスク許容度が許す中で一番高いリターンのVGTを選んだ、という事になります。
よく、分散に優れたETF (VOOやVT) が評価される事を見かけますが、それはリスクが低いという特徴があるだけで自分にとって「良いETF」とは限りません。
「良いETF」とは自分のリスク許容度を満たした上で最高のリターンを出せるETFだと思います。つまりはバランスですね。
目標やリスク許容度は人それぞれですが、やっぱり資産を増やせる事が重要なのでリスクを多く取れるのなら取れるだけとってハイリターンを狙う方が良いと思っています。
私は独身で無借金なのでリスク許容度は高い方です。ある意味これは最高の武器とも言えます。少しでもリターンの高いETFを選ぶ事が出来るのですから。
4年ほど前はちょうどVGTのリターンがQQQを超えるようになったあたりで、まだVGTは割安でお買い得な時期なのかなと当たりをつけました。リスクは高かったですがその価値はあったと思います。
(繰り返しになりますがただリターンの高いETFを選ぶのではなく、自分のリスク許容度をちゃんと把握した上でその中でリターンの良いETFを選ぶ事を忘れないようにして下さい)
バンガード社だから
VGTの記事でも書きましたがバンガード社は好きな会社です。インベスコはよくわかりません。
名前が気に食わない
「どのETFを買っているの?」
「QQQ」
「え、悪夢のクイズSHOWの司会者のマネ?」
というマニアックなツッコミを受けるかもしれません。(エルゴプラクシーというアニメの話です)
一応断っておきますが冗談です。
最後に
私は少しでもリターンが高くなりそうなVGTを選びましたが、QQQも良いETFですのでオススメできます。
この記事がETF選びの参考になれば幸いです。
以下、関連記事です。
VGTについて。
TECLについて。
流行りのETFについて。