QNAP TS-431Pの設定あれこれについてです。
前回のおさらい
前回、QNAP TS-431Pを使用したNASタワーのお話をしました。
今回は、QNAP TS-431Pでの私の設定、トラブル対応等のお話をします。
RAIDタイプはJBOD
基本的に初期設定についてはマニュアル通りにやれば大丈夫です。
迷うポイントはRAIDタイプとボリュームタイプでしょうか。
私の場合はRAIDタイプはJBODにしました。JBODとはJust a Bunch Of Disks(ただのディスクの束)の略で、単純に複数のHDDを一つのボリュームとして扱える設定です。
一つのボリュームとして扱えば、HDDの物理的な容量を超えてデータの管理が出来るため、扱いやすくなります。
そして、NAS1台分のデータを別のNASにまるごとバックアップする形にしているので、1台のNASの中でRAID (RAID1やRAID5)を組む必要はありません。
ボリュームタイプはシックボリュームで。正直、柔軟性とかはどうでも良いのですがJBODだと、単一静的(一番シンプルなタイプ)は選べないんでこれにしました。
私は過去に、複数HDDを搭載できるUSB HDDケースで全てのHDDがまるごと吹っ飛んだ経験があるのと、RAIDを組んだ時に上手く復旧できなかった経験があります。
よって、バックアップは別ハードに、そして変にRAIDを組まないという方針にしています。
NAS間のバックアップ(同期)の方法
ここは少しややこしいです。NASのOSのバージョン毎に微妙に違うのかネットで調べても正しい方法がよく解りませんでした。私が上手く行った方法を説明します。
バックアップ先のNASの設定
管理画面の左上にあるメニューボタン -> バックアップマネージャー -> RTRRサーバー でRTRRサーバの設定画面に移動します。
「リアルタイムリモートレプリケーションサーバーを有効ににする」にチェックを入れます。
ポート番号(初期値のままで良い)、パスワード、接続許可を設定します。
バックアップ元のNASの設定
App CenterからHBS3 Hybrid Backup Syncをインストールします。
HBS3を起動したら左側から「同期」を選択し、「一方向同期ジョブ」を作成します。
保存先選択画面でリモートNASを選択、「新しいアカウントの追加」で、IPアドレスとRTRRサーバーのポート、パスワードを入力します。
後はどのバックアップ元のNASのフォルダと、バックアップ先のNASのフォルダの設定やスケジュールの設定をすれば同期が始まります。
その他オススメの設定
コントロールパネル -> ハードウェア -> オーディオアラート で、アラート音を無効にできます。煩いですしね。
ただ、全て無効にしても何故か起動時のアラート音だけは鳴動します。許容範囲内ですが、ちょっと気になります。
コントロールパネル -> 電源 -> 電源スケジュール で自動で電源ON、OFFする時間を設定できます。消費電力削減のため最小限の起動にすべきです。
バージョンアップできないトラブル
OSのファームウェアを4.3.6.0895(購入時)から4.4.1.1086(当時の最新)に更新しようとすると「ファイル形式は普通ではありません」とエラーが出て更新できませんでした。
自分ではどうにも解らないのでQNAPのカスタマーサービスに登録して問い合わせてみました。
次の日には回答が来て「4.3.6.1070に一度更新すると良いよ」と教えてくれました。サポートも悪くない印象です。なお、質問は日本語でしましたが回答は英語でした。
最後に
いかがでしょうか。正直、非常にマニアックな記事なので本当にごく一部の人しか参考にならないと思いますが、お役に立てば幸いです。