面倒くさがりな私でも年に1回くらいは投資方針を見直します。
はじめに
今週も怖いくらい株価は好調でした。まあ、素直に喜んでおきましょう。
今回は2020年のバンガードのセクタETFの評価と、私の投資方針見直しの話です。
面倒くさがりな私でも年に1回は投資方針を見直す
さて、前回の記事で述べたように私は今年VGTしか買っていません。今年どころか、ここ5年くらいそうでした。
銘柄を選ぶ時は、バフェットさんの言うように10年持ち続けるつもりで選んでいます。しかし、バフェットさんが実際に10年待たずに方針を変える事があるように、さすがにたまには投資方針を見直した方が良いでしょう。
私の場合は毎年の年末にそれをやっています。面倒くさがりな私でも年1回くらいなら、投資に頭を使う事を許容している訳です。毎日やると大変ですが、たまにやると楽しいものですしね。
というわけで今年もそろそろ終わりですし、2020年のセクタETFの結果から来年の方針を考えてみましょう。過去5年間は結局、VGTを選び続けましたが今回はどうでしょうか。
2020年バンガードセクタETF選手権
さっそく以下です。単位は全て%。
参考にVTIも加えてます。VTIより上なら優秀、下ならいまいちの結果だったという事です。
名称 | セクタ | YTD | 1Month | 3Month | 3Year | 5Year |
VCR | 一般消費財・サービス | +40.96 | +14.12 | +7.74 | +21.54 | +17.49 |
VGT | 情報技術 | +38.11 | +12.53 | +2.43 | +28.16 | +20.47 |
VOX | 通信サービス | +23.57 | +12.30 | +6.99 | +9.95 | +8.76 |
VTI | 米国全体 (基準) | +15.62 | +11.80 | +5.74 | +13.15 | +13.90 |
VAW | 素材 | +15.18 | +12.70 | +13.43 | +6.23 | +3.20 |
VHT | ヘルスケア | +13.56 | +8.84 | +4.23 | +13.28 | +12.01 |
VIS | 資本財・サービス | +10.11 | +16.83 | +14.28 | +7.86 | +11.85 |
VDC | 生活必需品 | +8.71 | +7.90 | +3.41 | +8.86 | +8.96 |
VPU | 公益事業 | -1.63 | +1.43 | +7.00 | +6.45 | +11.61 |
VFH | 金融 | -8.35 | +16.37 | +12.76 | +1.90 | +8.78 |
VDE | エネルギー | -36.41 | +28.04 | +5.36 | -16.31 | -9.04 |
結論から言いますと、今年の1位はVCR(一般消費財)でした。コロナ禍では小売は厳しいイメージがありますが、このセクタに居るAmazonやTeslaが躍進した結果でしょうね。3年、5年の長期で見ても2位と非常に優秀です。
我がVGT(情報技術)は残念ながら今年は僅差で2位。9月に大きく下落した為、直近3ヶ月では最下位にもなっていますが、現在は再び大きく上昇中。3年、5年の長期で見れば1位と素晴らしい。それ故に私もVGTを選び続けてきました。
少し離れて3位はVOX(情報サービス)。ここはGoogle、Facebook、Netfilx等が揃っており、ハイテクの強さが解ります。
これより下はVTI(米国全体)より下です。つまり、普通にVTIを買っていた方が利益が出ていた事になります。
意外にもVHT(ヘルスケア)は5位です。今年は医療が主役かと思ったのですがね。まさかVTIより下だとは思いませんでした。
最下位はVDE(エネルギー)で直近1ヶ月では吹き上がっているものの全体で見ればいまいちと言わざるを得ない。最も、だからこそこれから上がるのを期待して買う人も居るのでしょうが、私ならスルーします。
さて、今年はVGTとVCRの2強という結果でした。過去3年、5年と比較しても好調なセクタと低調なセクタの差が激しい。セクタ間でも大きさ格差が出ています。
この差を見てしまうと、やはり私は闇雲に投資先を分散させる手法には懐疑的です。自分のリスク許容度が許す限り、好調な企業、セクタに集中させるべきかと。
もし、来年もセクタETFを買うのならこのVGTとVCRのうちのどちらかでしょうね。私としては既にVGTを大量に保持しているので来年からはVCRを購入する事を考えています。
それぞれ過去に記事を書いているので参照下さい。
私の基本はバンガードのセクタETF
私は基本的にメイン銘柄はバンガード社のセクタETFから選ぶ事にしています。
バンガードは業界2位であり、信頼性も高い。各セクタは中小企業含めて約300社で構成されており、分散も十分かと思います。経費率も全て0.10%と安い。
それに何より、私がバンガードの創始者ボーグルさんの思想に影響を受けており、バンガードが好きだからです。超個人的な理由ですが、長期で持ち続けるのなら、「いかにその銘柄を好きになれるか」が大切だと思っています。
もちろん、もっと好成績のETFはいくらでもあります。今年で言えばQCLN(クリーンエネルギー)やHERO(ゲーム)なんかがそうですね。ただこれらはメインで買い続けるのは少し怖い。買うとしてもサブとしてでしょう。
おわりに
今年はコロナ禍というとんでもないイベントがあったのにも関わらず、我がVGTは大幅にプラス、セクタETFでも2位であり非常に満足のいく結果でした。
さて、おおよそ来年の方針は決まっているのですが、今回の結果をもとに改めてどうするべきか考えたいと思います。
今回の記事が皆さんの来年の方針のお役に立てれば幸いです。
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