VGTを選んで本当に良かった。心からそう思います。
はじめに
先日ついに億り人に到達する事ができて喜んでいたのですが、大抵こういう場合フラグが立ってその後すぐに下落したりするんですよね。
しかし、今回は珍しく株価は上がり続けており、なんと私のポートフォリオの90%を占めるVGT(米国情報技術セクタETF)が今週、最高値更新しました。
VGTは非常に素晴らしいETFなのですが、VOOやQQQに比べると知名度が劣ります。着目している人はあまり居ないかもしれません。
しかし、私が資産1億を達成できたのはほとんどがVGTのおかげ。このVGT最高値更新を私が祝わずに誰が祝うと言うのでしょうか!?
というわけで、過去に何度か書いていますが今回もまたVGTの話です。
VGT最高値更新!
今週6月22日にVGTは390.73ドルになり最高値を更新しました。前回の4月26日から約二ヶ月ぶりになります。先日NASDAQの最高値更新を記事にしましたが、少し遅れての達成です。
そしてVGTは6月25日には僅かに下落したものの、現時点では393.05ドルと高値を維持しています。もちろん来週以降はどうなるか解りません。また利上げや金融緩和終了の話題が出れば、すぐに下がるでしょう。ただ現時点では非常に好調と言えます。
VGTの現状
以下はVGT(情報技術)、QQQ(NASDAQ100)、VOO(S&P500)、VYM(高配当)の年初来の推移です。
2月からセクタローテーションが発生しオルエコ・バリュー株(ここではVYM)が大きく上昇しましたが6月からパッとしない状況。
一方でハイテク・グロース株(QQQやVGT)が5月から大きく伸びています。まだVYMやVOOの方が年初来では上昇率が上回りますが、その差は大分縮まってきました。
個人的に興味深いのはVGTとQQQにほとんど差が無い事ですね。構成に違いはあるもののどちらを選んでもリターンはそう大きくは変わらないのでしょう。
私は今年に入ってVGT 100%の集中投資をやめて、VTIや現金をポートフォリオを少し組み入れるようにしたましたが、これだけ見ると「VGTだけでも十分だったかもしれない」と思ってしまいますね・・・ハイテク株は私の考えている以上に強い。
さて、VGTはETFなので、その時々に合わせて自動で構成銘柄を変えてくれます。現在の構成は以下です。
AppleとMicrosoftが大部分を占めるという基本的な構成は従来から変わっていませんが、NVidiaが3位と順位が上がっているのが興味深い。約1年前は8位ぐらいでしたから。
VGTは情報技術セクタのETFとなりますが、その内訳を見ても、OSやOfficeで堅実に稼ぐMicrosoft、ブランド力の高いApple、半導体のNVidiaやIntel、フィンテック(金融+技術)のVISAやMastercard等、なかなかバリエーションに飛んでいます。
上位3つ(Apple、Microsoft、NVidia)の個別の年初来の推移を見てみます。
Appleはヨコヨコで残念ながら今年は調子がよく有りません。まあ去年に大きく上昇しましたからね。しばらくは大人しくしている感じでしょうか。
Micosoftは着実に上昇。先日、時価総額が2兆ドルに到達しました。この世界からWindowsやOfficeが無くなるなんて想像できません。非常に安定した銘柄ですね。
NVidiaは年初来で約1.5倍まで急成長。前回の決算も良かった。次世代のGAFAM候補の一つと言えるでしょう。今後もVGTの重要な銘柄として期待しています。
今からでもVGTを買うべきか? QQQとVGTはどちらが良いか?
私は自分の投資内容を友人や同僚に普通にしゃべる人間の為か、よくこんな事を聞かれます。
- 質問1 今からでもVGTを買うべきか?
- 質問2 QQQとVGTはどちらが良いか?
同じ悩みを持つ人の為に私の意見を述べさせてもらいます。ただし私はハイテク信者なのでそれを加味してお聞き下さい。
質問1について
質問1については「長期積立なら何時買い始めても良い」です。これはVGTに限った話ではありませんが。
「ハイテクは今は高すぎる」「きっとすぐに暴落する」、こんなのはもう何年も前から言われている事です。にも関わらずハイテク株は大きく上昇してきました。もちろん、いつかはITバブルやリーマンショックにように大きく下落する事もあるでしょう。結局、直近の事は誰にも解りません。
ただし、私は10年、20年の長期で見ればハイテク株はS&P500やオルエコに比べても大きく上昇すると考えています。色々理由はありますが、最大の理由はハイテク株はイノベーションが起こりやすいからです。
例えば、コカコーラやマクドナルドは10年後もそのビジネスモデルは大きくは変わらないでしょうが、AppleはMacからiPhoneへ、MicrosoftはOSからクラウドサービスと時代と共に新しい市場を開拓していきます。今ではEVや宇宙事業に投資をしているなんて話を聞きますね。10年後には今とは全く違うビジネスに進出しているかもしれません。
多少の波はあれど、ハイテクはそうやって規模を拡大していく。そりゃ米国企業の上位を席巻する訳です。
長期で上昇する事を信じるのなら、買い始めるのは早いほどよい。特に若い人はハイテクの割合を高めにする事をオススメします。
私はそろそろ早期リタイアを考えているので今年からVGTへの集中投資をやめてVTIや現金の比率を上げ始めましたが(それでもまだ90%はVGTですが)、もし私が資産を大きく増やす段階であれば、最高値だろうが躊躇せずガンガン買いまくっていたでしょうね。
質問2について
さて、質問2については「基本的にQQQで良い」です。
VGTは情報技術セクタに属する300の銘柄から成ります。中小企業も入っているのが特徴でまさにハイテク特化です。
一方でQQQはNASDAQの金融除く上位100の銘柄から成ります。大企業が多く必ずしもハイテク企業だけとは限りませんので、セクタという意味ではVGTよりも分散しています。
知名度で言えば明らかにQQQです。また資産総額もQQQの方が遥かに高い。私が見る限りネット上でもQQQをオススメする人が多い気がします。
VGTが出来た2004年から両者を比較するとQQQの方が成績が良い。しかし、一方で直近5年で見ればVGTの方が成績が良いですし、先述の通り年初来ではその差はほとんどありません。今後も成績は対して変わらないだろうと思っています。
総合的に見ると、とりあえずQQQの方がオススメ出来ます。VGTはハイテクに特別な拘りを持つ人向けと言って良いでしょう。
ただ個人的にはNASDAQ100ってなんか明確にイメージできないんですよね。知らない企業も多いし、将来的にハイテクの比率も下がるかもしれない。セクタで区切られた方が私には解りやすい。
時々QQQにすれば良かったかなと思うこともありますが、QQQだと愛着が持てず何処かで売却してしまっていたかもしれません。
私が億り人になれたのは、VGTに惚れ込んでひたすら資金を投入する事が苦じゃなかったからというのが大きい。リスクを恐れずに投資をする事が出来た。
ただ人からのオススメを鵜呑みにしていると、いざ下落したときに周囲の声に流されて簡単に狼狽売りしてしまう。何を選ぶにせよ、しっかりと自分に合った、そして成長を信じる事が出来る銘柄を選ぶべきです。
まあ、最初はよくわからないと思うのでとりあえず少額買ってみて様子を見るのが良いかと思います。
おわりに
自分の好きな銘柄が最高値を更新していく事ほど嬉しい事はありません。
私がVGTを買い続けているのは、成長を信じてるからというのもありますが、私自身が技術者の端くれで、単純にハイテクが好きだからというもあります。
私が生きているうちに、出来うる限りテクノロジーが発展してほしい。人間のように会話できるロボット、現実と見間違うほどの仮想世界、そして気軽に行ける宇宙旅行。子供っぽいようですがそんな世界が来ることを夢見ています。
理想は私自身がそういった技術の発展に直接貢献する事ですが、残念ながらそれは難しそうです。
しかし、そんな私でも出来る事があります。それは投資をする事で優秀な人たちにお金を渡して夢を託す事です。僅かでも自分のお金が、テクノロジーの発展に貢献していると考えると嬉しいとは思いませんか?
格好良く言うのなら、これが本来の意味での投資なのかもしれませんね。
今後もVGT、そしてハイテク株の成長と共にテクノロジーの発展を期待したいと思います。
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