バンガード大好きの私としては悲しい話です。
はじめに
昨日のダウは+0.57%、我がVGTは-0.06%でした。さすがに一昨日の爆上げの後なので、ハイテク関連は調整が入りましたね。
それでも、プラスやマイナスを行ったり来たりと、まだまだ強い上げ圧力を感じます。
昨日も色々イベントがあったのですが、最大の目玉はパウエルさんの講演。
パウエルさんが発言する時は海外サイト等を見てても色々な意味で盛り上がるのが面白い。私はパウエルさん好きですし、トランプさんと良いコンビだと思っているのですよね。
最近は早朝しか株価を見ないようにしているのですが、昨日だけは夜中に株価をチェックしながら、講演を視聴しました。
まあ、内容としては金融緩和を継続するという形で概ね予想通りです。特に「平均2%」のインフレという事で、2%を超える事も許容するという事は、ますます現金の価値が下がり、株なり他の資産へお金が流れるであろう事が予想出来ます。
株価自体はそこまで大きく動かなかったようですが、ドル円は106円->105.5円->106.5円と一時とんでもない動きとなりました。
ハイテクに調整が入ったもののパウエルさん発言もあり、私としてはまだ今の所は楽観的です。
しかし、そんな私に大きな悲報が舞い込んできました。
バンガード日本撤退
資産運用で業界2位の大手バンガード社がに日本、香港から撤退。今後は中国本土に注力するとの事。やっぱり、日本相手じゃ利益が乏しいのですかね・・・
バンガードについてのおさらい
バンガードと言えば、VGTの運用会社です。VTやVOO、VTIを保有している方も多いでしょう。
バンガードは「インデックス・ファンドの父」と呼ばれるボーグルさんが1975年に設立。世界で初めて個人向けのインデックス・ファンドを作った会社です。
その為、個人向けの商品に大きく力を入れています。資産運用額での1位はブラックロックなのですが、こちらは主に機関投資家向けと言われており、個人向けの商品の運用額で言えばバンガードの方が上です。
特にその経費率の低さは突出しており、ETFや投資信託等のファンド業界のコスト削減を牽引して来たと言えます。まさにユーザー目線にたった企業と言えるでしょう。
バンガードの運用総額は現在5.3兆ドル (約572兆円) にも達します。ちなみに日本の上場企業の時価総額合計は約5.8兆ドルと言われており、バンガードの運用額とほぼ同等です。その金額の大きさが解りますよね。
ちなみにみなさん、Appleの最大株主をご存知でしょうか?
そう、それはバンガードです。なんとバンガードはGAFAM全ての筆頭株主でもあります。恐るべし、バンガード。
- Apple 7.69% (1位)
- Amazon 6.58% (1位)
- Facebook 7.83% (1位)
- Google 6.79% (1位)
- Microsoft 8.35% (1位)
私がVGTを選んだのはバンガードだから、というのも一つの理由
今から約4年前、私はVGTとQQQのどちらをメインにするか悩んでいました。結果的にVGTにしたのですが、その理由のひとつがバンガードが運用していたからです。
私はバンガード創業者のボーグルさんの名著「インデックス投資は勝者のゲーム」のファンだったのです。バンガードの理念に共感しており、業界2位という事で安心感もありました。
商品自体のパフォーマンスも大切ですが、「誰が運用しているのか?」というのも安心して長期投資を続ける上では重要な要素だと思います。
別にETFが買えなくなる訳ではありません
日本撤退は悲しい話ですが、別に日本からVGT等のETFが買えなくなるわけではありません。SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド等の日本企業と共同で作った商品も無くなるという事も無いようです。
また、バンガードETF®および日本のビジネスパートナーとの共同ブランドファンドの投資対象商品は、現在と変わりなく、引き続きバンガードの海外拠点にて運用を行ってまいりますので、ご安心頂ければと存じます。
ただし、バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社のウェブサイト等は段階的に閉鎖されるとの事で、日本向けの情報発信は無くなる事になります。
公式ページのコラムとか好きだったんですけどね。まあ、本家のを見れば良いのですが、英語が苦手なので・・・
おわりに
バンガードの日本撤退は残念ですが、引き続きVGTを買い続ける事に変わり有りません。むしろ、この撤退により、さらなるコスト削減を期待したいところ。
今までインデックス・ファンドを日本に広める為に活動してきたバンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社にはお礼を言いたいです。
今まで、ありがとうございました。
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