架空の猫の雑記帳

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【ETF】疲れたのでVTIを買う

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ついにこれに手を出してしまったか・・・

はじめに

先週も株高で私の資産は約9900万円と億り人にリーチがかかっています。嬉しい一方で最近の私は少し憂鬱気味で、それもあって先月にVGT以外の銘柄を全て売却してVTIに切り替えました。今回はそんな話です。

VTIについて

VTIの正式名称はVanguard Total Stock Market Index Fund ETFで3000社以上もの企業、つまりほぼ米国全体に投資できるETFです。

https://investor.vanguard.com/etf/profile/overview/vti

特徴は以下。

  • 保有銘柄 : 3755
  • リターン
    年初来 : +11.63%
    1年 : +58.79%
    3年 : +18.75%
  • 分配金 : 1.37%
  • 経費率 : 0.03%
  • 保有銘柄 Top10f:id:kakuneko:20210418190227p:plain

正直、今更私の方で言う事は少ないです。

VTIはVOO(S&P500)と並んで最も有名なETFの一つと言ってもよく、米国株を紹介するサイトや書籍では大抵真っ先に紹介されていますからね。

ほぼ米国全体に投資できる事から、特定のセクタ、テーマ、個別株に拘らなくて良く、今後も米国が繁栄し続けるのなら、株価が上昇し続ける事が概ね約束されています。

VOOもそうですが、VTIはSBI証券を始めいくつかの証券会社で購入する際の手数料が無料なのも嬉しいところ。

https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/stock/pop6040_etf_us.html

VOOとどちらが良いかと言われれば、正直どちらも大して変わりませんので好きな方を選ぶと良いでしょう。以下は2011年からの成績ですがほぼ同じ。経費率も同じ。

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VTIの方が中小企業を多くカバーして分散効果が高く単価が安い(現在217ドル)。

VOOの方がS&P500の優良企業で構成されており若干分配金が高く、単価は高め(現在383ドル)。

私としては単価が安く買いやすいVTIを選びました。

今までVTIは避けていた

VTIは初心者に非常にオススメしやすく、VOOと並んでとりあえずこれを買っておけば良いと言われています。

ですが、私はVOOもVTIも今まであえて避けてきました。その理由はリターンに不満があった事。

VTIは確かに素晴らしいETFですが、私の入金力と残れされた時間から考えるに、老後の生活資金を貯めるには十分ですが、億り人になって早期リタイアするには物足りないと思っていたからです。

そこで私はリスクが高くてもザ・ハイテクのVGT(情報技術セクタ)に集中投資する事を選択。そしてこれは上手くいき、現在41歳で億り人まであと一歩のところまで来ています。

以下のVGTとVTIの推移を見ると、特に私がVGTが買い始めた2015年あたりからVGTがVTIに大きく差をつけて始めていますね。もちろん今後はどうなるかは解りませんが。

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その人のリスク許容度によりますが、より資産を増やしたいと考えるのなら、セクタETF、テーマETF、そして個別株への集中投資に切り替える事を今でもオススメします。私もそうしてきましたから。

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2021年から状況が変わる

とこんな感じで今までVGT一本への集中投資でやってきた私ですが、今年からのそれをやめて徐々に分散投資していく方向に方針を切り替える事になります。

その理由は2つ。1つ目の理由は大統領が変わった事で米国経済、特にハイテクは今までほど順調に上昇しないと考えている事。実際、情報技術セクタの今年の伸びはいまいちな状態。

そして2つ目の理由は、私の資産がそろそろ目標金額である1億円に達するので、早期リタイア後の事を考えて、お金を増やす事だけを重視するではなく、お金を減らさない事も重視する方針となった事。いわゆる出口戦略というやつです。

今年が始まった当初、私は教科書どおりに金(コモディティ)や債券等を組み入れて、計5つのETFからなるポートフォリオを組みました。

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5銘柄でも多すぎる!

「2021年はこれで行くぞ!」と意気込んだものの、すぐに辞めてしまいます。

予想以上に早く金利が上昇し始めて当面は金も債券も厳しいと考えた事も理由の一つですが、その最大の理由は「5銘柄なんて私には多すぎる」事がはっきりと認識出来たからです。「たった5銘柄も管理出来ないのか」と言われそうですが、私には本当にそれが辛かったのです。

普通は複数の銘柄を買い、債券やコモディティに分散投資し始めれば精神的に楽になるものだと思っていたのですが、私は逆に大きく不安になってしまいました。私にとってはVGT一本に集中投資していた時の方が遥かに精神的に楽だったんですよね・・・

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私は一つ一つの銘柄に愛着を持って長期投資を続けるタイプです。例えが極端ですが、保有する銘柄は我が子のようなもので、いたずらに数を増やす事は私には向いていません。(私は独身で子供が居た事はありませんが)

それに加えて最近の私は仕事もプライベートもドタバタしており、投資に割ける時間と精神的な余裕が少なくなっています。これが決め手となりました。

仕事もプライベートも他者が絡むトラブルはそう簡単に解決出来ませんが、投資、特に株式投資ならば私一人の判断で精神的に楽になるように即コントロール出来ます。だから私は株式投資を好む。不動産投資とかじゃそうは行かない。

と言う訳で、当初の5銘柄から、VGT(情報技術セクタ)、VCR(一般消費財セクタ)、VFH(金融セクタ)のセクタETF3銘柄と現金にシフト。ただこの3銘柄+現金でも多いと考えて、さらに絞って最終的にVGT(情報技術セクタ)とVTI(米国全体)の2銘柄+現金に。

VTIじゃなくてVYM(高配当)やVTV(バリュー)にする事も考えましたが、ひょっとしたらVGTすら売却してVTI一本に絞るかもしれない事を想定してVTIにしました。まあ、今の所はさすがにそこまでする予定はありませんが。

しかし、自分でもここまで銘柄数を増やす事が苦手だなんて予想外でした。(よくまあこんなんで米国株ブログなんてやっていますよね・・・)

いつか、余裕が出来たらまた銘柄数を増やす事にチャンレジするかもしれませんが、今のところはVGT+VTIで進めたいと思います。とにかく1月から方針がブレブレでいいかげんに安定させたい。

VGT+VTI (+現金) という方針

米国株ブログの大御所であり、私自身もかなり影響を受けているチンギスハンさんは凡人はQQQ+VOOで十分と述べています。正直そのとおりだと思います。私の場合は少し趣向を変えてVGT+VTIにしました。

www.tingisuhan.com

暴落も考えて現金も加えています。VGT+VTI+現金で今後セクタローテーションや暴落が起きてもある程度は下落幅を防げるはず。もちろん徐々に資産が増えていく事も期待しています。

ちなみに割合ですが最終的にVGT:40%、VTI:40%、現金:20%ぐらいを考えていますが、現時点ではVGT:90%、VTI:5%、現金:5%と目標にはほど遠い。(昨年末はVGT:99%だったのでこれでも大分減らした)

ただ一気にVGTを売却するのは嫌なので数年かけて割合を変えていくつもり。

おわりに

個別株等に疲れてVOOやVTIに行くつくのは米国株投資家のあるある話ですね。私もその例に漏れず銘柄の管理に疲れてVTIに行きつきました。

著名な投資家ジョージ・ソロスさんの言葉で「良い投資は退屈なもの」というのがあります。投資方針は人それぞれですが、自身が最も安心でき、退屈とすら思える投資方針がベストなものかもしれません。

保有銘柄数にここまで拘るのは私くらいだと思いますが、もし、あなたも今の投資方針だと不安に感じるところがあれば少し楽になる方向に切り替えてみる事をオススメします。とにかく「続けられる事」が重要です。

 

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