架空の猫の雑記帳

だらだらと趣味を楽しみつつ米国株で早期リタイアを目指すブログ

iFree レバレッジ NASDAQ100をクレカ積立してみる

f:id:kakuneko:20210822153448p:plain

レバナス始めました。

はじめに

前回の記事では三井住友ゴールドカードNLを入手し、クレカ積立を行う事を宣言しました。

www.kakuneko.com

さて、それで私はいったい何を積み立てる事にしたのでしょうか?

ヒントはこの記事のトップ画像の「レバーとナスの炒めもの」です。レバーとナス、レバナス・・・はい、皆さんお解りですね。

私が買ったのはレバナスこと、「iFree レバレッジ NASDAQ100」となります。

iFree レバレッジ NASDAQ100 (レバナス) について

ざっくりですが特徴を以下に書きます。詳細については公式ページ等を参照して下さい。

  • NASDAQ100のレバレッジ2倍に連動
  • 信託報酬 0.99%
  • 分配金 0 (無し)
  • 為替ヘッジ有り
  • トータルリターン 1年 +82.43%

www.daiwa-am.co.jp

SBI証券の投資信託販売ランキング(2021.8.16~8.20)でも5位と人気のようです。(しかし、5位以内にレバレッジが2つもあるなんてホント皆ギャンブルが好きなんですね)

f:id:kakuneko:20210822155829p:plain

トータルリターン1年で+82.43%と文句ない好成績。信託報酬が高いのが気になりますが、レバレッジなら許容範囲。為替ヘッジは無い方が好みなのですが、致し方有りません。

私がレバナスを選んだ理由

予め言っておきますが、これから投資を始めようという人にレバナス、というかレバレッジ全般を私はオススメしません。

過去にはTECL(情報技術セクタの3倍レバレッジ)に手を出すな、という記事も書いているくらいです。(レバナスはNASDAQ100の2倍レバレッジですが、危険性はだいたい同じです)

www.kakuneko.com

私は極度のハイテク信者です。波はあるでしょうが今後10年、20年というレベルで見れば、やはりS&P500やダウよりもNASDAQ、つまりハイテクが伸びると思っています。

実際、私のポートフォリオの90%はVGT(情報技術セクタ)で構成されていますし、今後もハイテクをメインで投資を続けるつもりです。

ですが、そんな私ですら今までTECL等のレバレッジには手を出そうとしませんでした。

私はITバブル崩壊やリーマンショック級の暴落が来ても耐える自信はあります。

しかし、レバレッジなら話は別。レバレッジはもし暴落が起きると株価は限りなくゼロに近くなり、元値に戻るのにも長い期間を要する為です。

もし実際にそれが起きなかったとしても、その可能性を想像するだけで日々大きなストレスとなります。

私にはそれに耐えられる自信が無い。つまり、私のリスク許容度を超えている訳です。

とまあ、基本的にレバレッジは「無し」としている私ですが、今回クレカ積立の銘柄を考えるにあたって、以下の理由でレバナスも今の私にとっては総合的に「有り」だと考えました。

理由1 総資産に対して微々たる金額だから

私の現在の総資産は1億を超えています。(現在約1億900万円)

クレカ積立の限度額は月5万円、10年続けたとしても600万円。原資のままなら総資産の5%程度。このぐらいの割合であれば少し冒険しても良いかな、と判断しました。

逆に言えば、全力では絶対にやりませんし、オススメもしません。

理由2 自動積立で勝手に買ってくれるから

レバレッジは値動きが激しく、いつ買い増すか考えるのが非レバレッジと比較してもストレスが溜まりやすい。買った次の日に大きく下がったら、例え長期では誤差だと解っていても嫌ですからね。

しかし、今回のクレカ積立なら毎月の第1営業日に自動で買い増しされます。

「判断」の回数が少ないのはストレス軽減におおいに役立ちます。ついでに言えば投資信託なのでリアルタイムに価格が変わらないのもストレス的には良し。

理由3 QQQへのライバル心を抑えてくれるから

私はVGT (情報技術セクタ) をメインにしていますが、比較的同じ動きをするQQQ (NASDAQ100) を勝手にライバル視しています。VGTの価格をチェックする度に同時にQQQとどっちが勝っているか合わせてチェックする事が多い。

www.kakuneko.com

VGTはQQQに比べると人気が落ちますからね。マイナー好き故の僻みというやつです。

レバナスを買えば、このライバル心を抑える事が出来ます。情報技術セクタ、NASDAQ100、どちらが勝っても自分にはプラス。NASDAQ100がライバルでなくファミリーになる訳です。まー、こんな風に思っているのは私くらいでしょうが・・・

このように、いかにストレスを減らす事が出来るかが長期投資では重要と考えています。

 

上記の理由はどれも他人から見ると「しょうもない」と思えるものかもしれませんが、それが重要なのです。たとえ自己中心的なものだとしても、自分だけの「理由」をはっきりさせて心に刻み込んでおきましょう。

それが強固な投資方針を作るコツです。暴落時など、いざという時にそれが他者の意見に流されず、自身の方針を維持する為の心の支えとして役にたつはずです。

レバナスのシミュレーション

レバナスは初心者にはオススメ出来ないと言いましたが、実際にはSBI証券の販売ランキング入りする等人気が高い。

確かに高いリターンをほこり、「一攫千金」を目指す人には非常に魅力的な銘柄と言えるでしょう。

私も今回レバナスを選びましたし、一概に否定するつもりもありません。ただし、そのリスクを把握して投資する事が前提ですが。

試しにITバブル崩壊直前にレバナスに投資していたらどうなるかシミュレーションをしてみます。

iFree レバレッジ NASDAQ100は2018年に作られたので、NASDAQ100と為替からバックテストします。信託報酬等は考慮しません。

以下はITバブルのピークである2000年3月27日に1295万円をNASDAQ100とレバナス(2倍)に一括で投資していた場合の価格の推移です。

f:id:kakuneko:20210822175622p:plain

  NASDAQ100 レバナス(2倍)
最終値 +230.02% +31.34%
MIN -80.58% -99.05%
MAX +233.09% +33.92%
復帰まで 14年9ヶ月 20年11ヶ月

恐ろしい事にレバナスは原資のマイナス99%、100分の1にまで減っています。つまり、元の価格に戻るには100倍にならないといけない・・・こんな状況におちいったら絶望しか無いでしょうね。

結果的にNASDAQ100より元値に復帰する期間も6年は遅くなっています。20年かけてかろうじてプラスになっていますが、そのリスクに見合っているとは言い難い結果です。

まあ、ITバブル崩壊とリーマンショックといった歴史的な大暴落が連続で来る事はそうそう無いとは思っていますが、この事実は覚えておくべきですね。

ひょっとしたら「暴落の前に売り抜ければ良いじゃん」と思われる方が居るかもしれませんが、それが出来たら誰も苦労しません。多くの機関投資家、つまりプロも暴落からは逃げる事は出来ませんでした。自分だけは上手く逃げる事が出来るなんて都合の良い事は思わない方が良いでしょう。

ちなみに2000年3月27日から毎月第1営業日に5万円の積立を行った場合 (積立額の合計は1295万円)もシミュレーションしてみましょう。

f:id:kakuneko:20210822182502p:plain

  NASDAQ100 レバナス(2倍)
最終値 +574.06% +2369.88%

はい、積立額の合計に対して、レバナスは24倍以上になっています。つまり、毎月5万円の積立が約20年で3億円以上になった訳です。

いやー、やっぱりレバレッジにはロマンがありますねぇ!

おわりに

クレカ積立の銘柄を選ぶにあたって当初はS&P500やNASDAQ100(レバレッジ無し)等、無難なものにするつもりでした。

しかし、せっかくなので、今まで買ってこなかった少し変わった銘柄にしようと考えた結果がこのレバナスです。

自分でも初めての試みの為、どうなるか解りません。ひょっとしたら想定よりもストレスが強くあっさりと方針を変えてしまうかも。しかし、一度試してみたかったのも事実。何事もやってみないとハッキリした事は言えませんしね。

レバナスが私にもたらすのは希望か絶望か? しばらく見守りたいと思います。

 

関連記事です。

www.kakuneko.com

www.kakuneko.com

www.kakuneko.com