コロナショックを振り返ります。
はじめに
今週で私の資産はなんとか、コロナショック前の金額まで戻る事が出来ました。
そこで、今回は私のコロナショックの振り返りと反省をしたいと思います。え、まだコロナショックは終わってない人も居るだろうって?
いいのです、これはあくまでの「私の中での区切り」なので。もし、また暴落したら第二次コロナショックとして扱います。
投資方針のおさらい
本ブログを始めて見た頂いた方に改めて説明すると、私の投資方針は米国株ハイテクセクタETFのVGTに極振りした長期投資です。生活防衛資金(50万円ほど)を残して、余剰資金でひたすら買い増し、そしてどんなに暴落してもホールド維持、です。
結局、今回のコロナショックもその方針を崩さずに乗り切りました。
私のコロナショックの軌跡
私の総資産とコロナショックの流れを以下に示します。
2020年1月
1月23日に武漢市の封鎖が行われ、ウイルスの危険性が徐々に明るみになりつつも、まだ私は楽観的でした。というか、まだ世界の多くの国が楽観的だったと思います。
1月末に米国株は一時下落するも、とりあえずはすぐに戻しています。私は以下のような記事も書いてました。今見返すと本当に危機感が足りていなかったと感じますね。
2020年2月
コロナウイルスが徐々に広まっていく中でも米国株は楽観的に上がっていきます。私の総資産もこの上げで一旦は6666万円に到達する事が出来ました。
しかし、それもついに限界が来ます。2月18日にAppleが1~3月期の売上が未達になると発表。そしてついに怒涛の暴落が始まります。
間違いなく、この2月末から3月頭にかけてが私が最も狼狽していた期間でした。暴落はいつか来ると覚悟していましたが、まさかこんな形で来るとは想定の範囲外でしたからね。もはや経済どうこうのレベルでは有りません。
当時のブログを見ても、その混乱っぷりが解ります。とにかく狼狽売りだけは避けるように自分に言い聞かせていました。
2020年3月
暴落は続きます。3月第1週では週間の下落では最大の900万円のマイナスとなりました。ここらへんになると大分精神的に参っていますね。
そして、3月9日ついにサーキットブレーカーが発動します。12日、16日にも発動。米国の感染者数は一気に増加と最悪の事態に突入します。私の総資産も最高値からついに2000万円以上のマイナスとなりました。
・・・が、正直なところ、ここまで来るともう狼狽する事は無くなっていましたね。あまりに色々な事が起きすぎて逆に冷静になっていました。ただ暴落に慣れてしまっただけとも言えますが。
元々ホールド維持を貫くつもりでしたが、ここに来て「株価復活まで例え何年かかろうと絶対ホールドし続けてやる」と完全に腹を括ります。しばらく気絶モードで過ごすつもりでした。
・・・と、まあ私の決意とは裏腹に、結局米国株の底値はNY州がロックダウンとなった翌日の3月23日でした。それから徐々に回復していきます。
まったく、総悲観は買いとはよく言ったものです。
2020年4月
日本でも4月7日に緊急事態宣言を発令。市場はむしろこれを好感します。そして米国株も順調に回復。
ただ、私はまだ2番底を警戒していました。しかし、4月13日におおよそ半値を戻した段階でついに私は2番底おじさんの卒業を宣言します。
4月20日には逆オイルショックというとんでも無い事件が起きたりもしましたが、結局すぐに反発します。もはや、この上げは誰にも止める事が出来ないと確信しました。このあたりから私はかなり楽観的になっています。
4月末にはハイテクの決算ラッシュが始まります。VGTの主軸であるMicrosoftが特に良かった事は私のVGTの信頼を確かなものにしました。
2020年5月
5月の前半は決算の影響からか特にハイテクが大きく伸びました。言わずもがなですが、ただでさえ今まで米国経済を牽引してきたハイテクがアフターコロナを見据えてさらに上昇していきます。
ここにきて今までの中国の行いに対して、ついにトランプさんが行動に出ます。メディアはそれを批判しますが実際は株価に対して大した影響は無く、さらに上昇を続けます。
米中対立激化については長期的に考えれば「もっとやれ」というのが私のスタンスです。
2020年6月
トランプさんが中国に対して本格的な行動をし始めた直後に暴動発生。米民主党や各メディアがここぞとばかりに煽ります。
しかし、トランプ政権による経済政策のもと、失業者の増加は軽減され確実に米国は復活の道に進んでいます。そして、ついに6月5日、私の総資産はコロナショック前の金額まで戻る事が出来ました。
コロナショックの反省点
正直言いますと・・・あまり有りません。いやホントに。
私としては自分の投資方針(ひたすらホールド)を守ることが出来たので割と満足しています。
そりゃもちろん、コロナショック直前に利益確定して、底値で買いなおせば大きく資産を増やす事が出来たでしょうが、それは今だから言えることです。
この状況を機会損失と考えるか、資産が戻っただけでLUCKYだ! (YATTA! YATTA!) と考えるかは人それぞれででしょう。私は後者のタイプという事です。
この上昇相場で資産を大きく増やした人も大勢居るでしょうし、私がようやく資産を戻せた事をたいした事無いと笑う人も居るでしょうが、私なりの最善を尽くせたと思っています。
頻繁に売り買いするような手法よりも、ホールド維持の方が長期的には有利だと思っていますし、何よりも面倒くさがりの私にはこちらの方が合っています。
もし、仮に同じような状況に再びおちいったとしても、やはり私はホールド維持を貫くつもりです。
ただ、やはり暴落開始直後は精神的にやや不安定になったのでリスク許容度を超えた運用をしていないかと心配になりました。
まあ、結果的には乗り越える事ができましたが、やはりリスク許容度は図るのは難しい。ある程度は実際に暴落を経験しつつ調整していくしか無いのでしょうね。
元々は早期リタイア後もVGTに全力投資するつもりでしたが、今回の件で債券も少し組み入れようと考え直しています。ただ、これはあくまで早期リタイア後の話。現役中は現状維持のつもりです。あくまで米国経済の成長を信じている間は、ですが。
なんだかんだ言って良い経験が出来た
私はリーマンショック後に投資を始めたので、ここまでの暴落は始めてです。このような暴落時でも自分の投資方針を守れる事を確認出来たのは良かったと考えています。
そして、ウイルスによるパンデミックというとんでもない事態になりながらも世界がその気になればこれほど短期間で株価を回復できる事、またその中でもトップクラスに早く回復したハイテクの強さも再認識出来ました。
幸か不幸か、サーキットブレーカーや逆オイルショックといった経済の教科書の載りそうな大事件にリアルタイムで立ち会う事が出来たのも良い経験です。
自分で言うのもなんですが、このコロナショックを乗り越えた人達は投資家として間違いなく成長出来ていると思います。
これから投資を始める人に対して「私はあのコロナショックを乗り越えたんだぞ」とか、「こんなのコロナショックに比べたらなんてこと無いぜ!」とか古強者をきどっても良いでしょうね。
おわりに
長々と自分語りをしてしまいました。
とりあえず、一旦は私の中でのコロナショックをクローズしましたが、ウイルス第二波、実体経済の悪化、米中対立激化といった不安要素はまだまだてんこ盛りです。また大きく下落する事もあるでしょう。
まあ、その時はその時です。私はこれからまだ何十年と投資を続けるつもりですから、きっとこれから何度も暴落を経験するはずです。しかし、今回の経験をもとに、これからも自分の投資方針を崩さずに突き進んでいくつもりです。
本ブログは凡人がハイテク株にひたすら投資し続けるとどうなるのかの記録でもあります。それがどのような結末を迎えるのか気になる方は今後ともお付き合いして頂ければ幸いです。